虚言癖(きょげんへき)
「虚言癖」は簡単な言葉ですよね。人を欺くために平気で嘘を吐く人をこの様に表現します。それだけではあまりにも表面的すぎるので、なぜ嘘を吐いてしまうのか? その特徴や心理なども掘下げて解説をさせて頂きます。
虚言癖の意味とは
「虚言癖」の意味は以下の通りとなります。
(1)”虚言”には嘘、偽りなど、”癖”には仕方なく繰り返す、習慣、傾向などの意味があるので、頻繁に嘘を吐く人や平気で嘘を吐ける人。嘘が習慣となっている人を虚言癖と扱う。
(2)常習化した嘘吐き。
単に冗談や場を和ませる程度の嘘ではなく、明らかに後々問題になったり周期から煙たがられる常習化した嘘吐きが「虚言癖」となります。問題となるのは、本人が意図的なのか、それとも無意識に嘘を吐くかによっても違ってきますが、どちらにしろ嘘を吐く事が快感であったり満足するなら、それは病気や一歩手前の症状ともなります。嘘を吐くのは、虚栄心や劣等感などが根底にあるとされますが、最近では統合失調症などそもそも妄想や幻覚の問題を抱えていて、その一つとして「虚言癖」の症状が出る場合もあります。ですが、普通に社会生活を送っている同僚などが、明らかに度が過ぎる嘘を平気で吐くなら”病気”とするのも無理があります。近年では、心の病気や又はサイコパスやサイコパス傾向がある人物の特徴として、「虚言癖」になると見られています。他の事はまったく問題がないのに、会話の中では自然と嘘を吐くなどのタイプです。何か不都合な事を隠す、言いたくない理由で嘘を吐くならまだ理解できるが、日常のどうでも良い部分までが嘘だらけなら、それは無意識であり無自覚です。社会生活を送る上で、この様な「虚言癖」のタイプとは避けるのが賢明ですが、最近は増えているとも言われ、潜在的なタイプも多いようです。何より、サイコパスなどは人として魅力的であり、好意的な態度が異性を問わず人から慕われる事もよくあります。例として、浮気を何度も繰り返す人は第三者から見れば不快ですが、相手から好かれる何かが備わっているからですし、何より相手を落とす嘘を平気で吐くので「虚言癖」タイプでもあります。また、相手をコントロールする能力に長けているので、”虚言”の程度やバランスも弁えています。この手の恋愛における「虚言癖」は一見すると魅力的なので、それ以外の「虚言癖」とはタイプが違うように感じますが、実際にはまったく同じです。
虚言癖の由来
「虚言癖」は、1891年にドイツの心理学者・アントン・デルブリュック氏が提唱したものです。同時に、架空の事も本当の出来事のよう物語る「空想虚言」についても第一人者です。現在は心理学で扱われ心の病気ともされる「虚言癖」ですが、当時は空想の延長線上にあるもので、その中の一部には犯罪に”虚言”を利用する人もいるという程度でした。
虚言癖の文章・例文
例文1.学生の頃は女性にモテようと、他愛無い嘘ばかり吐いていたが、あれも虚言癖の一歩手前みたいなものだった。
例文2.オレオレ詐欺なども、騙す為に嘘だらけで言いくるめるので虚言癖の性質がある人物の集まりだ。
例文3.女性を騙す男も、いくら恋愛とは言え度が過ぎれば虚言癖と言われても仕方がない。
例文4.お金が足りなくなり生活が苦しくなると、実家に帰り言い訳をしてお金を借りるので、自分も虚言癖なんだと反省をしてしまう。
例文5.虚言癖は心の病気とされるが、騙されて苦しんでいる人がいるなら、たちの悪い悪病と認定するしかない。
「虚言癖」は人を騙すので、その様な例文となっています。
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虚言癖の会話例
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思ったんだけど、彼氏である俺に結構嘘を言うよね。
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そうかなー。そんな事はないよ。でも、イイ女は皆嘘吐きだよ。
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それって、嘘吐きって認めているよね。最近は嘘が虚言癖レベルまで達していない。約束破ってばっかりだし、言い訳も嘘だし。俺疲れるよ。
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ごめん、怒らないでよ。もう嘘つかないから、虚言癖って呼ばないで。でも、少しの嘘は許してね。
虚言癖傾向がある女性と付き合っている男性が、不満をぶつける内容です。
虚言癖の類義語
「虚言癖」の類義語には、「妄語」「誇大妄想」などの言葉が挙げられます。
虚言癖まとめ
「虚言癖」とは、平気で嘘を吐く人、嘘が常態化している人という意味があります。程度の差がありますが、あまりにも酷いと現代では心の病気やサイコパス的な資質が原因とされます。また、本人の自覚や無自覚、無意識なども関係し、何も考えずにそれこそ息を吐くように嘘を吐けるなら、本人は認めなくても完全なる「虚言癖」であり、心の病気を疑ってかかるべきです。近年は、魅力的な人で異性を惹きつける、浮気を繰り返すタイプは大なり小なり「虚言癖」の傾向があるとされ、相手を落とす為に無意識に嘘を吐き、それで成功し味を占めると余計に繰り返してしまいます。