虧月(きげつ)
「虧月」とは「満月から新月になる約2週間の月が細くなってゆく期間」です。古今東西を問わず”月”とは信仰や崇拝の対象であり、関連する神話や伝説はいくらでも存在します。それぐらい月とは特別な存在として、人々の心に訴えるものがあるのでしょう。今回はそんな月の満ち欠け期間である「虧月」についての解説となります。
虧月の意味とは
「虧月」の意味は以下の通りとなります。
(1)満月から新月までの間の欠けて細くなってゆく月の事。
(2)月の満ち欠け周期約29.5日において、満月から新月までの約2週間の月。
地球と月はお互いに相互依存のような関係で、そこに太陽も絡んで引力などが影響をして満潮や干潮という現象が起こります。これには月の満ち欠け周期も関係し、満月から新月までの約2週間は段々と月が細くなっていく事から「虧月」と呼ばれています。”虧”は音読みで「キ」、訓読みで「か」となり、「欠ける」「欠け落ちる」という意味から、月が満ち欠ける満月から新月までの状態「虧月」となります。
虧月の由来
「虧月」の由来は残念ながら不明ですが、「物事が盛りに達した後は必ず衰えるという喩え」の「月満つれば則ち虧く」という諺が関係していると推測できます。この諺の由来は中国前漢時代の歴史書「史記」の「蔡沢伝」なので、そこから「虧月」が月の満ち欠けで使われたと思われます。
虧月の文章・例文
例文1.どうも体調がすぐれないと思ったら、今日から虧月だったと思い出した。
例文2.真冬時期の虧月期間は月明かりも段々と弱まり、夜道を歩くと恐怖を感じる。
例文3.虧月の間になんとか資金を集めて運気も上げて、盈月から日経平均先物の買いで大勝負を挑む。
例文4.月といえば三日月を連想するが、虧月では逆となる有明の月も趣があって良い。
例文5.気になる友人をドライブデートに誘い海辺の公園に車を停めて、虧月のお月様を眺めたのは良い思い出だ。
「虧月」を使った例文となります。
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虧月の会話例
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月が綺麗だね。真ん円だよ。
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知っている? 今日は虧月の期間なんだよ。
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虧月って満月の事?
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満月も含めた2週間程度の期間だよ。満月が段々細くなって新月になるのが虧月。
仲睦まじい男女の会話で女性が男性に「虧月」の解説をしています。
虧月の類義語
「虧月」の類義語には、「十五夜」「満月」「名月」「十六日月」「居待ち月」「半月」「片割月」などの言葉が挙げられます。
虧月の対義語
「虧月」の対義語には、「盈月」などの言葉が挙げられます。
虧月まとめ
「虧月」は月の満ち欠けにおいて、満月から新月までの間の期間です。この約2週間は月が段々と細くなっていくのが特徴で、反対に新月から満月になる同じく約2週間は「盈月」で月は段々と円くなっていきます。