「蚊帳の外」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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蚊帳の外(かやのそと)

「蚊帳の外」とは「集団から無視や仲間外れをされる事」です。他にも仕事などで重要な事柄に関与しない場合でも自ら卑下するように「蚊帳の外」と使いますし、スポーツなどでも使われる表現でもあります。しかし、一般的には人間関係における仲間外れとして広く定着している言葉ではないでしょうか。それでは、解説に入らせて頂きます。

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蚊帳の外の意味とは

「蚊帳の外」の意味は以下の通りとなります。
(1)仲間や集団から無視されたり、不利な扱いを受ける事。
(2)蚊や虫から体を守る蚊帳の外に居る事から、無視や不利な扱い。また、物事に関与しないや事実や内情が分からない立場である事。
(3)本人の意図しない内につまはじきされ、他の人達から煙たい存在として相手にされなくなる。
(4)仲間外れ、部外者扱い、疎外される事。
”蚊帳”は「蚊など虫から体を守る寝床を覆う道具」で、主にエアコンがなかった昔によく使われていた一種の夏の風物詩的な物です。この蚊帳によって、これまで安心して寝る事ができた場所から急に放り出されて蚊という煩わしい存在に悩まされる事から、仲間だと思っていた人達から無視や冷たい態度をされるなど不利や不当な扱いを受けるのが、俗に言う「蚊帳の外」です。例えば、暴力など本当に酷い目やイジメめいた残酷な事は稀でありほぼは遭いませんが、事実上の無視や相手にしない仲間外れとなった当人が蚊の様な煩わしい存在に降格されたと言った方が正しいのかも知れません。よって、つまはじき・枠外・邪険・無関心といった扱いで、これまで良い関係で付き合っていたのなら、尚更そのギャップに耐えられないでしょう。また、人間関係の対立や不仲など明確な理由があるならまだしも、意図せぬところで知らずに「蚊帳の外」に追いやられる事もあるので、例えば複数との友人同士や学校のクラス内、ママ友仲間、職場の人間関係などで、まるで「欠席裁判」の様にいつのまにか「蚊帳の外」になったりする事も多々あります。その一方で「蚊帳の外」は、この様な人間関係とはまったく関係なく、スポーツやビジネス・経済でも使われる事があります。ここでは、相手にされないという意味合いから、スポーツなら優勝争いから脱落したチームや個人、ビジネスや経済でも競争力がなくなった不人気な商品、会議などで発言権が与えられないなどでも喩えとして用いられます。

蚊帳の外の由来

「蚊帳の外」の由来は、残念ながら正確には分かっていません。”蚊帳”そのものは大変歴史が古く、一説によると起源前にまで遡り、古代エジプトのクレオパトラ7世が愛用していたと伝えられています。日本には戸時代になって中国から入り、蚊が多い夏の風物詩として庶民もこぞって使っていました。

蚊帳の外の文章・例文

例文1.仕事が忙しく夕食も一緒にしない事から、家庭の権限は妻が握り主人である私は蚊帳の外でまったく関与しない。
例文2.学生時代からクラスで浮いていて、就職しても職場で浮きまくりと集団行動に馴染めないので、蚊帳の外とは正に自分の為にある言葉だ。
例文3.総裁選で落選した候補者は当面は蚊帳の外となる事を覚悟しないといけない。
例文4.ギャルモデルとして忽ち人気者になっても、芸能界のルールを破ると急にテレビ露出が激減し、まるで粛清のように蚊帳の外に扱われてしまう。
例文5.あれだけ強かったバルセロナもヨーロッパのトップクラスと対戦するとまったく勝てなくなり、今では残念ながらチャンピオンズリーグの優勝争いの本命からは完全に蚊帳の外に追いやられた状態だ。

「蚊帳の外」を某芸能人やバルセロナなどで使った例文です。

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蚊帳の外の会話例

  • どうした? そんなに悲しい顔をして!

  • 先輩。私って、どこか変ですか?

  • 変って、普通じゃないの? まあ、変わり者の俺に相談するぐらいだから、変なのかな? で、どうしたの?

  • 最近、職場の女子グループから蚊帳の外にされていて…。前は皆でお酒を飲みに行ったりしたのに、私だけ誘われなくなったり…。

仲間外れに遭っている同僚女性が、職場の先輩に相談するという会話です。

蚊帳の外の類義語

「蚊帳の外」の類義語には、「仲間外れ」「村八分」「門外漢」「畑違い」「アウトサイダー」などの言葉が挙げられます。

蚊帳の外まとめ

「蚊帳の外」とは、蚊から体を守る”蚊帳”の外にまるで追いやる事から、仲間や集団から無視されたり不当な扱いを受ける事です。簡単に言うなら仲間外れにされたり、物事に関与しない立場の者の事です。多くは人間関係のほつれで「蚊帳の外」となり、煙たい存在として良好な関係を結ぶのは難しくなります。

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