蛇足(だそく、じゃそく)
蛇足とは不必要、不要なものを意味する言葉です。使い方としては、謙遜する時、最近ではメールなどでも「蛇足」を使う人が多いですよね。通常の意味としては、不必要となりますが、何かと便利で使い勝手が良い言葉です。しかし、なぜ不必要に”蛇”という言葉を使うのか分かりますか? 日常的に使いながらも、詳しい意味や由来は意識しないものですよね。それでは、「蛇足」についての解説となります。
蛇足の意味とは
「蛇足」の意味は以下の通りとなります。
(1)不必要、不用、余分なもの。
(2)付ける必要がない。無用の長物。余計な行為や行動。
(3)言葉を謙っていう際に。
(4)蛇の足。
一般的には上記(1)~(3)について「蛇足」(だそく)で、蛇の足の際には「蛇足」(じゃそく、又は稀にだそく)と読む場合が多いです。不必要など、要らない物や邪魔な物が「蛇足」となりますが、他にも謙遜や謙って言う際やメールなどの文章でも使う場合が多いです。「蛇足ながら~」と一言付け足すだけで、おせっかい的な余計な事や話題が変わっても、丸く収まる便利さがあります。他にも「蛇足的」「蛇足感」「蛇足裁判」「蛇足判決」の様な使い方もされます。
蛇足の由来
「蛇足」は、古代中国の書物「戦国策」の「斉策」からです。遙か昔、中国の楚の国で蛇の絵を描く競争が行われ、いち早く描いた男が上手さや早さをアピールする為に思わず、完成された蛇の絵に足まで付け足し、それが原因で敗れてしまったのが由来とされています。
蛇足の文章・例文
例文1.蛇足であるのは分かっているが、そんな性分でやめる事ができない。
例文2.飲み会、結婚式などスピーチする席では、必ず誰かは”蛇足ながら”と発する。
例文3.友人の新しい髪型が似合っていなかったので、蛇足な一言で怒らせてしまった。
例文4.100円ショップに行くと、ついつい蛇足な物をいくつもカゴに入れてしまう。
例文5.上司へのメールに毎回”蛇足ながら”と付け足していたら、注意を受けてしまった。
「蛇足」は使う機会が多いですが、例文ではこの様な感じとなります。
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蛇足の会話例
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ネットで買い物をすると、送料無料にする為もありますけど、つい余計な物を買ってしまいませんか?
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私もそう。まるで依存症。週末だから、給料日だから、セールだからと何かと理由をつけて思わず買っちゃう。翌々考えると、蛇足な物が多いんだけどね。
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本当ですよね。俺なんて、買った後に後悔して、一度も封を開けずにそのままフリマアプリで売ったりしますからね。何やっているんでしょう。
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お互いに買物依存症だね。でも、これが日本経済の活性化に繋がるなら、無駄な事じゃないんだよねって、蛇足な買い物を肯定している!
「蛇足」な買物をする男女の会話です。
蛇足の類義語
「蛇足」の類義語には、「画蛇添足」「夏炉冬扇」などの言葉が挙げられます。
蛇足まとめ
「蛇足」は、端的に言うなら、不用・不必要を意味する中国発祥の諺です。他の意味や使い方としては、スピーチやメールなどで謙遜や謙る際に”蛇足ですが~”と使う事も多く、この一言があるおかけで余計にならなくて済みます。便利で使い勝手が良いですが、相手を貶す意味で「蛇足」を用いるのは避けるべきです。