蛞蝓に塩(なめくじにしお)
皆さんは、「蛞蝓に塩」と言うことがは聞いたことありますでしょうか。意味うんぬんよりも、「蛞蝓」をなんと読むかお分かりでしょうか。こちらは「なめくじ」と読むのですが、それでも「蛞蝓に塩」という言葉に蛞蝓に塩をかける行為以外の意味があることは知らないですよね。そこで今回は、「蛞蝓に塩」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
蛞蝓に塩の意味とは
「蛞蝓に塩」とは、嫌なことや苦手なものを目の前にして、元気がなくなってしまう様子を表します。蛞蝓に塩をかけると消えるんだよ、と聞いたことがあるかと思います。その言葉の通り、なめくじからすると塩は最も苦手な者で、かけられてもそうでなくても体が縮こまってしまうような存在なのです。
蛞蝓に塩の由来
なめくじに塩をかけると、浸透圧の関係で体内から水分をどんどん排出しようとします。しかし、なめくじの体のほとんどが水分でできてるので、水を排出してしまうと簡単に体が縮み、死滅してしまいます。そのような様子から「蛞蝓に塩」という言葉はきています。
蛞蝓に塩の文章・例文
例文1.彼は失恋をして蛞蝓に塩をかけたかのようだ。
例文2.彼は第一志望に合格できず、蛞蝓に塩をかけた時のようにうなだれていた。
例文3.蛞蝓に塩をかけたみたいに落ち込む彼は、しばらく誰とも口をきかなかった。
例文4.いつまでも蛞蝓に塩をかけたようにしていても仕方がない。
例文5.今は蛞蝓に塩をかけたような様子の彼女もいずれ立ち直るだろう。
蛞蝓は塩をかけただけで簡単に死んでしまう弱い生き物ですが、以前オーストラリアでなめくじを食べた男性が死亡するという事件がありましたね。
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蛞蝓に塩の会話例
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蛞蝓に塩をかけたかのようだね。何かあったの?
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部活の朝練に遅刻して、練習に参加させてもらえなかったの。
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そうなんだ。次からは遅刻しないようにしないとね。朝は早いの?
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一年生だけ毎朝7時集合よ。そのためには毎朝遅くても5時過ぎには起きないといけないのよ。
毎朝5時に起きて朝練に向かいますが、下級生はグラウンドの整備とボール拾いのみ。そして夜は先輩が全員帰るまで待機というようなことが私の学生時代にありました。
蛞蝓に塩の類義語
「蛞蝓に塩」の類義語には、「幽霊の浜風」や「青菜に塩」などが挙げられます。
蛞蝓に塩まとめ
今回は、苦手なものや嫌なことを目の前に萎縮してしまうことを意味する、「蛞蝓に塩」という言葉について解説しました。なめくじに塩をかけると縮んで死んでしまうということは、聞いたことがあっても試したことはないという方がほとんどではないでしょうか。実はなめくじは塩をかけられても、その後すぐに水分のある場所へ逃げ込むことができれば、すぐに回復するそうです。皆さんも、苦手なことや嫌なことにどうしても挑戦しないといけない時があるかもしれませんが。そんな時、どうしてもダメだとなったときは、自分の心地が良いところに「逃げる」ことは間違いではありませんよ。