「蛸の糞で頭に上がる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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蛸の糞で頭に上がる(たこのくそであたまにあがる)

「蛸の糞で頭に上がる」とは「蛸は胴体が頭に見える事から頭に糞があるとする表現で、自惚れて得意気な者を見下す諺」です。現在でも人を見下す際や悪口として”蛸(タコ)”は使われますが、これは諸説ある中でも江戸時代が発祥とされ、”烏賊(イカ)”と文句を言われたのに対して”蛸”と言い返したのが始まりとする嘘のような言い伝えが残っています。

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蛸の糞で頭に上がるの意味とは

「蛸の糞で頭に上がる」の意味は以下の通りとなります。
(1)蛸の形は胴体が頭に見える事から糞が頭にあるとして、自分では得意気だが他人からすると卑しめられる喩え。
(2)蛸の姿から糞が頭にあるとして、そんな人物が自信満々でも周囲からは見下されている事。
(3)「蛸の糞で頭へ上がる」も同義。
「蛸の糞で頭に上がる」は蛸の姿形から、胴体部分が頭であるように見える事から糞が頭にあると昔は考えられていて、そこから得意気な人が他人から見下されている際に使われます。要するに得意気な人は傍から見ると滑稽なので蛸扱いとして、頭に糞がある生き物なのに何をそんなに自信満々・意気揚々といられるのかとバカにしています。よって、気取り自惚れているのは他人からすると非常に見っとも無い姿として「蛸の糞で頭に上がる」となります。使い方としては「蛸の糞で頭に上がる」という形だけでなく、「蛸の糞で頭に上がるな」と否定したり「蛸の糞で頭に上がっている」という風になります。

蛸の糞で頭に上がるの由来

「蛸の糞で頭に上がる」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代の国語辞書「俚言集覧」(1797年頃)などに文言が記されています。

蛸の糞で頭に上がるの文章・例文

例文1.まるで天下を取ったように動画でどや顔を披露したり成金自慢をするYouTuberには庶民代表として、蛸の糞で頭に上がると皮肉を言ってやりたいが、するとお得意の反論動画を披露して信者が絶賛するので性質が悪い。
例文2.少しでも良い事があるといい気になる性格なので、蛸の糞で頭に上がるなと自分自身に言い聞かせて謙虚になる。
例文3.世の中は蛸の糞で頭に上がると貶されても、それをバネにしてさらに邁進する変人も圧倒的に多いから困ったものだ。
例文4.蛸の糞で頭に上がると嫌味を言われても頑張り続けたおかげで、今のタワマンでの成金生活を手にした。
例文5.政治家などは蛸の糞で頭に上がる典型だが、好きなだけ税金で豪遊し寄ってくる人達からは「先生」と賛辞を贈られるのだから、一生その地位にしがみ付く邪神の権化である。
「蛸の糞で頭に上がる」を使った例文となります。

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蛸の糞で頭に上がるの会話例

  • 久々に駅前に行ったけど、若い連中が集団で踊っていたりスケボーをしたり楽器演奏をしたりと、もう無法地帯で驚いたよ。

  • それにゴミもまき散らすでしょう。本当に迷惑よね。警察も見て見ぬ振りだし。

  • あの集団は命知らずで怖いから、蛸の糞で頭に上がると言ってやりたかったけど、我慢して視線も合わせずにその場を去って、今からネット掲示板に誹謗中傷を書き込んでやるんだ。

  • それも大人として問題ありだけど…、でも一人では何も出来ないのに、集団だと無敵を振る舞うのは止めて欲しいわよね。

駅前で好き勝手に振る舞う若者達を腹立たしく思う夫婦の会話となります。

蛸の糞で頭に上がるの類義語

「蛸の糞で頭に上がる」の類義語には、「井の中の蛙」「夜郎自大」「自惚れや」「針の穴から天を覗く」「唯我独尊」などの言葉が挙げられます。

蛸の糞で頭に上がるの対義語

「蛸の糞で頭に上がる」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら謙虚な気持ちとして「虚心坦懐」「温良恭倹」「実るほど頭が下がる稲穂かな」「敢えて主とならずして客となる」などになります。

蛸の糞で頭に上がるまとめ

「蛸の糞で頭に上がる」は蛸の胴体を頭としてそこに糞もある事から、自惚れて得意げな人を蛸のようだとして卑しめる諺であり表現です。自惚れは見っとも無くて恥であり謙虚に生きるべきなので、それが出来ない人は頭に糞がある蛸のような生き物だと見下す喩えにもなります。

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