蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)
蝸牛角上とは、些細なことで、つまらないことで争うことです。たわいもないことやしょうもないことで言い争っている人をみると呆れてしまうこともある思います。蝸牛角上という言葉があるように、昔にもひょいなことから喧嘩するということがあったことがわかります。今回は、この蝸牛角上という言葉について意味、由来等みていきます。
蝸牛角上の意味とは
蝸牛角上の意味は、些細なことで、つまらないことで争うことです。小さい争いや狭い世界での争いなども意味します。争いをしてる当人たちにとっては、重要なことだとしてもつまらない争いだと思った場合には、蝸牛角上という言葉を使うことができます。
蝸牛角上の由来
蝸牛角上は、中国の昔にあった「荘子」と呼ばれる書物にあったとされています。その書物の中では、蝸の左角にある国と蝸の右角にある国が争ったという寓話があります。そこから小さなもの同士の争いやつまらないことで争う様子を表す言葉として使われるようになったと言われています。
蝸牛角上の文章・例文
例文1.夕飯で残った唐揚げがどっちのものか、言い争うのは蝸牛角上である。
例文2.彼はとても短気なのでささいなことですぐに蝸牛角上の争いを起こす。
例文3.蝸牛角上の争いだったはずが、次第に周りを巻き込み大きな争いになって収拾がつかなくなる。
例文4.私達兄弟は、いつも喧嘩ばかりしている。なので、蝸牛角上をよく親に止められる。
例文5.隣国の蝸牛角上の争いなど気にする必要もないと楽観視していたが、彼らの思想が広まり、クーデターが起きた。
これらから蝸牛角上という言葉は、取るに足らない争いごとを表すのに適しています。
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蝸牛角上の会話例
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最初にズルをしたのは、彼なのになんで僕が謝らなければならないんだ。
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どうしたの。また、蝸牛角上の喧嘩をしたのかしら。
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蝸牛角上なんかじゃないさ。彼が最初にズルをしたから僕もズルしたのに僕が悪いって言って、彼は僕に謝れって言うんだ。
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そっか。でも相手がしたからと言って、ズルをすることはよくないわ。彼も君もお互いに謝って仲直りしましょう。
これは、蝸牛角上の争いをしてる少年と先生が話している様子です。
蝸牛角上の類義語
蝸牛角上の類義語には、「蝸角の争い」「紛擾」「すったもんだ」などがあります。
蝸牛角上まとめ
誰にでも譲れないことというものはあると思います。他の人からしてみれば、とりとめのないことでもその人からすれば、自分の中での信念があることもあります。何事も蝸牛角上であると簡単に片付けずに、物事に対して深く考えていけるといいと思います。