「血で血を洗う」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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血で血を洗う(ちでちをあらう)

「血で血を洗う」はヤクザ業界特有の隠語だと思いますよね? しかし、実は中国の故事成語であり諺の一つなのです。こんな物騒な言葉なのでヤクザのイメージが強いですが、それはヤクザの映画や小説などで使われる事が多いので、それが自然と脳裏に焼き付いたからです。ですから、後付けで使用された方が正しいと誤解していたのです。そんな「血で血を洗う」について調べてみました。

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血で血を洗うの意味とは

「血で血を洗う」の意味は以下の通りとなります。
(1)殺生には殺生で、悪事には悪事で対処する。暴力に暴力で報いる。
(2)相手にも同じ行為やそれ以上の報復をする事。
(3)血族や同胞同士の争い。
上記の様な物騒な言葉なので、それが日本ではヤクザや暴力団のイメージが定着し、また実際に用いる事も多かったようです。実際は中国の故事成語を発祥とした言葉ですが、その意味がヤクザが好みそうな事から、余計に定着したのである種皮肉な言葉です。「血で血を洗う」を詳しく解説すると、基本は二つの意味が込められ、一つは相手が行った行為に対して同じ方法で対抗する事です。悪事なら悪事、暴力には暴力、殺生には殺生で報います。ヤクザや暴力団組織同士が抗争に発展すると、例えば銃撃されるとその後、やられた方が報復として同じ行為をします。そしてニュースや新聞は、この事件をよくあるヤクザの報復パターンとして、「血で血を洗う報復行為に発展」といった風に報道します。二つ目は、親族など血族同士が争う事で、よくあるのは遺産や相続の分割などで揉める事で、これを同じく「血で血を争う」と表現します。ややこしいのは、ヤクザは盃を交わすと親子や兄弟関係となるので、それもあって本来は遺産などの揉め事でも、一つ目の理由も相まってヤクザ同士の争いと誤解めいて世間に浸透し、信じ切っている方が一部ではいます。

血で血を洗うの由来

「血で血を洗う」の由来は、中国五代十国時代の歴史書「旧唐書」の「源休伝」となります。「血で血を洗えば、ますます汚れる」のが元とされ、それが短くなって「血で血を洗う」となりました。

血で血を洗うの文章・例文

例文1.血で血を洗う日々に嫌気が差したが、兄貴分からの報復が怖いのでヤクザから足を洗う勇気はない。
例文2.同僚があまりにも陰で足を引っ張る行為をするので、こちらも血で血を洗う様に倍返しをすると決心した。
例文3.昔は子供の頃は喧嘩をしたらやり返せと教えられたが、今は血で血を洗う不毛な行為として、そんな教えが我が子にも出来ない。
例文4.血で血を洗うようなバカげた発言よりも、建設的な意見を出し合おうと、将来の幹部候補がまともな意見で皆の気持ちを引き締めた。
例文5.ハードボイルドな作品は序盤でひどい仕打ちに合うと、クライマックスで大概は血で血を洗う報復が成功するので、胸がスッとする。

「血で血を洗う」をヤクザや他の一般社会でも使った例文となります。

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血で血を洗うの会話例

  • アメリカと中国って、もう何年も揉めてない?

  • そうかも知れないね。トランプ大統領が就任した2017年からだから…。

  • 3年! 両国は血で血を洗うぐらい、不仲だよね。

  • そうね。これで本当に抗争ではないけど、戦争に発展したら日本だって大変な状態になるわよね。

米中における現在の緊迫関係を、夫婦が「血で血を洗う」と表現して会話しています。

血で血を洗うの類義語

「血で血を洗う」の類義語には、「目には目を」「激突」「泥沼」「血みどろ」などの言葉が挙げられます。

血で血を洗うまとめ

「血で血を洗う」は中国の故事成語を発祥としますが、殺生には殺生で報いるといった暴力行為に同等やそれ以上で応じる意味の言葉となります。そこから、ヤクザや暴力団と関係深い言葉として使われ、また世間に認知されていますが、他にも血族関係の揉め事といった意味も含まれています。

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