血も涙もない(ちもなみだもない)
よく漫画やアニメのセリフで「血も涙もないのか」と使われていますが、実際に血も涙も流れていなかったら生きていない、ということになってしまいますね。なんとなく話の流れで意味を理解することはできますが、性格にはどういう意味で、なぜこのように言われるようになったのかなど詳しく解説していきたいと思います。
血も涙もないの意味
人間らしい思いやりがなく、冷酷であるということを表していて、優しさや思いやりがない人間、もしくは行動に対して使われます。
人間らしい思いやりや優しさなどのことを「人情味」ということがあります。
血も涙もないの由来
血も涙もないという言葉は、人間と無生物を比較してできた言葉です。
人間は生命の維持のために血液を循環させ、感動したり悲しい時に涙を流すものですが、人工知能や機械などの無生物はそういった感情を持ち合わせていません。
そこから、人間らしい優しさを持たない冷酷な人間を「血も涙もない」無生物と同じだという意味で生まれ、使われるようになりました。
血も涙もないの文章・例文
例文1.最近痛ましい血も涙もない事件が連続して起きている
例文2.道で倒れた人を助けず素通りする血も涙もない人はとても多い
例文3.彼女はいじめを楽しんでいる血も涙もない人間だ
例文4.血も涙もない経営者のせいで過重労働に耐えられず精神病を患い解雇される社員が多い
例文5.事故の現場で倒れる人を写真で撮りSNSにあげる血も涙もない人が多くて嫌になる
このように冷酷な人であることを表す際に用いられます。
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血も涙もないの会話例
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最近上司の横暴っぷり結構しんどくないか?
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辛いなんてものじゃないわよ。
期限間近の徹夜しても終わらないタスクを押し付けてくるし断ろうとするとプレッシャーかけて断れなくするし、そのくせ自分は定時ですぐ帰るのよ。部下がこんなに死ぬ思いしてるのになんとも思わないのかしら。 -
あの人は血も涙もないからな、きっと部下の仕事が遅いとか早く帰れてラッキーくらいにしか思ってないぞ
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酷すぎるわ!もう人事部に言いつけてやろうかしら。
血も涙もない上司の下で働き不満が出ている部下二人の会話になります。
血も涙もないの類義語
この言葉の類義語は「切っても血の出ぬ人」「鬼畜」「悪の権化」「人でなし」など人間らしくない、ひどい人、という意味の言葉になります。
血も涙もないの対義語には「温厚篤実(おんこうとくじつ)」があげられます。
血も涙もないまとめ
血も涙もない人というのは案外自覚がなく、自身が酷いことをしていると思っていない場合がとても多いです。理解して改善してくれるかはわかりませんが、何がどう酷いのかきちんと話し合ってみる必要があるかもしれません。