「行間を読む」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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行間を読む(ぎょうかんをよむ)

「行間を読む」とは「文章や会話における本当の狙いや真意を汲み取る事」です。人間関係なら妙に感が鋭くて、色々と気が利いて配慮が出来る人っていますよね。これは経験もありますが想像力が働いているのです。例えば、些細な点に気が付き風邪薬を渡してくれたりするのは、単に優しいだけではなく会話や雰囲気から体調悪そうと判断したからです。このような先を読む力でもある「行間を読む」についての解説となります。

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行間を読むの意味とは

「行間を読む」の意味は以下の通りとなります。
(1)文章では表現されていない筆者の真意を汲み取る事。
(2)文章や会話を表面上だけで理解するのではなく、隠された本当の狙いや考えを推し量る事。
(3)裏の事情や真意など作者や相手の心を推測する。
”行間”は「文章の行と行の間」「行と行の間の空白部」、”読む”は「文字や文章を理解する」「推察」「先の手を考える」で、文字や会話とはなっていない意図や狙いを理解するよう努めるのが「行間を読む」です。要するに物事を表面上だけで判断するのではなく、その裏にある狙いや真実を理解する事であり、またそうするべき努力でもあります。大人になるほど求められる能力ともされ、「空気を読む」「深読みする」「本心を見抜く」なども非常に近い意味合いです。大人とは表面上は良く繕ったり、本音を隠して上辺だけの会話をする事が多々あり、相手を傷付けずに円滑に物事を進める為ですが、だからこそ聞き手や読み手となった場合は、本質を見抜く能力が必要となるのです。

行間を読むの由来

「行間を読む」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”行間”は江戸時代後期の漢詩集「六如庵詩鈔」(1797年)の二編などに文言が記されています。

行間を読むの文章・例文

例文1.昔大好きだった小説家は意味深な内容の作品が多く、若い時はそれでも十分楽しめたが段々と老いてくると行間を読む作業が苦痛となり、今ではまったく読まなくなってしまった。
例文2.こちらは本音を包み隠さず話しているのに、妻は浮気を疑っているのでこじつけて行間を読むように色目で見てきて、本当に参ってしまう。
例文3.政治家と秘書の間には阿吽の呼吸という、常に行間を読む事が繰り返される。
例文4.顔色や世間体ばかりを窺う日本人ほど行間を読む能力に長けている人種はいないだろう。
例文5.かつては会話や空気から場を察して行間を読むように求められたが、今ではスマホでのメールやり取りやテレワーク会議でその能力が必要とされ、非常にバカらしい。
相手の気持ちを察するとして「行間を読む」を使った例文です。

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行間を読むの会話例

  • 今から、〇○さんのところに行っていいかな? 家飲みしようって誘われているんだよ。

  • ちょっとー、○○さんの家には奥さんも子供もいるでしょう。迷惑よ!

  • 俺もそう思ったけど誘って来るんだから、大丈夫だろ。

  • ハー、少しは行間を読みなさいよ。本音では迷惑なのよ。それに甘えてハイハイと返事をしてどうするの!

酒飲みで友人宅に呼ばれた夫に対して、妻が苦言を呈しています。

行間を読むの類義語

「行間を読む」の類義語には、「雰囲気を汲み取る」「神経を使う」「余白を読む」などの言葉が挙げられます。

行間を読むの対義語

「行間を読む」の対義語は厳密にはありませんが、「空気が読めない」「周囲が見えない」「不謹慎」「雰囲気を感じ取れない」などが反対の意味合いとなります。

行間を読むまとめ

「行間を読む」は文字や会話を表面だけで受け取るのではなく、隠された本当の狙いや目的にその場の雰囲気などから汲み取る事です。ある種の特別な能力めいた感覚頼りな側面もある言葉ですが、文章なら前後の文脈から、会話ならその場の流れからある程度の推測はできるものです。何よりも経験を積んでいくと自然と「行間を読める」ようになります。

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