裏山(うらやま)
「裏山」とは「優れている相手への羨望となる”羨ましい気持ち”のネットスラング」です。「羨ましい」が「裏山」と変化しただけなので、ある種とても安易なネットスラングですが、実はこのような簡単でダジャレのような言葉の方が長く定着するのです。それでは「裏山」の解説となります。
裏山の意味とは
「裏山」の意味は以下の通りとなります。
(1)裏にある山。日当たりが悪い山の面。
(2)羨ましいという気持ちが略され、「うらやま」が漢字「裏山」に変化したネットスラング。
”裏”は「二面ある物の表面に対する反対面」「物体の向こう側の面」「物の正面と反対側」「普通の反対」、”山”は「周辺の土地よりも盛り上がった所」「高く積み上がった状態」で、文字通り取れば裏にある山が「裏山」ですが、若い世代の場合はネットスラングとして何かが羨ましい場合に使います。恐らくですが、ネット掲示板などで文字を入力する際に「羨ましい」→「うらやましい」→「うらやま」→「裏山」と安易に変化して、現在は「裏山」や「浦山」や「裏山C」といった風に様々な形で変化していますが、これらは全て「羨ましい」という気持ちになります。さらには「裏山死刑」「裏山けしからん」などに変化した言葉も誕生し、そもそもネットスラングは明確な定義が存在しないので、使い手が気分次第で好きなように使うのが可能になっています。
裏山の由来
「裏山」の由来はネット掲示板の2ちゃんねるが発祥とされますが、正確な時期などは残念ながら不明です。恐らく2000年前後から使われ始め、その後は一時的にあまり見かけなくなりますが、2010年代になってSNSが普及し始めると再び若者などが使い始め現在に至ります。
裏山の文章・例文
例文1.楽して大儲けしているYouTuberを見ていると裏山で仕方がない。
例文2.昔から大好きだったアイドルが落ちぶれたサッカー選手と結婚すると知って、ショックから裏山悲しいとネット掲示板に書き込んだ。
例文3.ボーナスが満額出た友人は裏山裏山、こっちは寸志だというのに。
例文4.友人は父親からGT-Rを譲って貰えるそうで、裏山Cとはこの事だ。
例文5.お宝グッズを手に入れ、これをSNSで報告すれば全国のオタク共が裏山と喚くと思うと自然と笑みがこぼれる。
「裏山」を使った例文となります。
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裏山の会話例
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えっ、ボーナスが100万って本当なの? 俺なんて15万だよ。マジ裏山だわ…。
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偶々だって。うちの会社は業績と営業成績が大分評価されるから。その代わり給料は私の方が安いでしょう?
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そうだけど…、もしかして給料も本当は多いのに、俺に気を遣って安く言っているんじゃない?
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そうじゃないって。そんなにショックならボーナス額を言わなければ良かった。
知人女性が想像以上にボーナスが多く、ショックを受ける男性という内容です。
裏山の類義語
「裏山」の類義語はネットスラングでは厳密にはありませんが、比較的に近いニュアンスなのは「すこ(好き)」「尊い」「神」「8888」などの言葉が挙げられます。
裏山の対義語
「裏山」の対義語も同様にネットスラングでは厳密にはありませんが、比較的に近いのは「ざまあ」「メシウマ」「ワロタ」などの言葉が挙げられます。
裏山まとめ
「裏山」は元々は裏にある山という意味ですが、ネットスラングでは「羨ましい」という気持ちを表しています。2ちゃんねるが人気となっていた時代に誕生した言葉で、「羨ましい」を文字入力する際の誤り「裏山」がそのままネットスラングとして定着し、令和になった現在でも幅広く使用されています。