触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)
「触らぬ神に祟りなし」とは、余計な事に関わらない方が、災いを招くことなく身のためだという例えのことわざです。主に人間関係のトラブルで使われやすい言葉です。今回はそんな「触らぬ神に祟りなし」について解説します。
この記事の目次
触らぬ神に祟りなしの意味とは
「触らぬ神に祟りなし」の意味は以下の通りです。
・その物事に関わらなければ、余計な災いを招くこともなく我が身のためである。
よく何かのトラブルを解決させようと思って首を突っ込んでしまい、それが新たなトラブルに繋がってしまうなんて事があります。お節介が必要な時もあれば、それがかえって別の災いを生んでしまうなんて事もあるので、余計なことには介入せずにいた方が、自分の身のためという例えのことわざです。
触らぬ神に祟りなしの由来
“神”とは一般的なイメージだと、皆が信仰し称えるものですが、昔は死んで成仏されずに、恨みを持って現れる神がいて、それを“祟り神”という風習がありました。そのような神に祟られないよう余計なことはしないで神を鎮める、という意味で「御霊信仰」、「怨霊信仰」といった言葉があり、それが由来となっています。また、“尾張いろはかるた”の読み札に、「触らぬ神に祟りなし」という言葉があることが語源ともなっています。
触らぬ神に祟りなしの文章・例文
例文1.今日の彼は機嫌が良くないから、触らぬ神に祟りなしというように、そっとしておこう。
例文2.先生が誰かに怒っている時は誰も話しかけないようにしている、まさに触らぬ神に祟りなしだ。
例文3.触らぬ神に祟りなしと言うし、友達同士の争いに首は突っ込まないようにしよう。
例文4.触らぬ神に祟りなしと言う通り、ピリピリしている現場では黙って黙々と働く。
例文5.触らぬ神に祟りなしというのに、トラブルに割って入ったら、案の定トラブルに巻き込まれてしまった。
「触らぬ神に祟りなし」とは、とにかく余計な事をしない方が良い、余計な事に関わりさえしなければ余計な災いを受けることはないという意味です。
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触らぬ神に祟りなしの会話例
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この間A君と対戦のゲームをして僕が勝ったら、すごく機嫌が悪くなってしまったんだ。
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それは大変ね。A君は負けず嫌いだからね。
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話しかけづらくなったけど、余計な事言うとまた機嫌を損ねてしまうと思ったからそっとしておいたよ。
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それはまさに、触らぬ神に祟りなしね。
「触らぬ神に祟りなし」の会話例です。触らぬ神に祟りなしと言う言葉はありますが、友人同士だと気まずくなってしまいますね。
触らぬ神に祟りなしの類義語
「触らぬ神に祟りなし」の類義語は、「当たらぬ蜂には刺されぬ」、「近づく神に罰当たる」、「君子危うきに近寄らず」などがあります。
触らぬ神に祟りなしまとめ
人間関係で、余計な事に介入してしまい、自分もトラブルに巻き込まれてしまうなんて経験ないでしょうか。「触らぬ神に祟りなし」とは、そのようなことがないように、余計な物事に関わりさえしなければ、災いを招くことがなく身のためであるという例えのことわざでした。しかし、関わりすぎないのも良くないとは思うので、自分が災いを招くことのない程度に、関わることが良いと思います。