言葉は身の文(ことばはみのあや)
今話題になっている米津玄師というアーティストの歌詞を見たことがあるでしょうか?彼が書く歌詞には普段あまり目にする用いる機会がないような言葉がよく散りばめられており、彼自身が話すように読書家である一面を覗かせています。
言葉は身の文というこの言葉は、この様に普段どんな言葉を扱っているかによってその人がどういう人なのかも現れているといった意味を持つ言葉です。
今回はそんな「言葉は身の文」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
言葉は身の文の意味とは
「言葉は身の文」とは、「普段扱う言葉が、その人の人間性や志の高さを表す」といった意味を持つ言葉です。
14歳という若さで「望外」「僥倖」「醍醐味」といった、人によっては存在すら知らないであろう難しい言葉で勝利の喜びを表現した藤井聡太騎士の一例も取り上げてみても、やはり難解な意味を持つ言葉を正しく扱えている場面を見るとその人の博識さや知性の高さを感じるものですよね。
言葉は身の文の由来
「言葉は身の文」の由来、一説では中国の「春秋左氏伝、僖公24年」という歴史の注釈書内で取り扱われたことが語源であるとされています。「言身之文也、身将レ隠、焉用レ文レ之」といった文脈がこの注釈書の中に登場し、「言身之文」というこの言葉が言葉は身の文の元になったのではないかと考えられています。
言葉は身の文の文章・例文
例文1.敬語が綺麗なあの人は見た目も綺麗で、まさに言葉は身の文と言える。
例文2.言動が乱暴なあの人は使う言葉も醜い。言葉は身の文とはまさにこの事だろう。
例文3.言葉は身の文。仕事でよくミスする彼は扱う言葉の自己解釈もどこかあやふやだ。
例文4.とんちんかんなことばかり言っていた彼は破産する事態に陥ってしまった、言葉は身の文。
例文5.言葉は身の文とはよく言ったものだ。斬新な言葉を使う彼は今までにない画期的なものを作ってしまった。
言葉は身の文という言葉は少し深い意味を持っていることから、日常会話において扱いやすい言葉とは言えないかもしれませんね。
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言葉は身の文の会話例
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Aさんって読書が大好きなんですけど、話していてもよくそんな言葉知っているなーって感じる言葉ばかり出てくるんですよね。
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まさに言葉は身の文な人ですね。
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私もそんな知性がある、博識な人に見られたいので今日から読書を頑張ることにしました。
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読書は頑張るものではないですよ。
言葉は身の文とは言いますが、それに該当しない人だって沢山いることを考えると、そこまで気にするようなものではないかもしれませんね。
言葉は身の文の類義語
言葉は身の文の類義語としては、「性格は顔に出る(せいかくはかおにでる)」や「語彙力(ごいりょく)」などの言葉が挙げられます。
言葉は身の文まとめ
使い方も知らない、見たことも、聞いたこともない言葉を自分の日常会話や手紙などに用いることは不可能ですよね?そう考えると語彙力というものはその人自身を映し出す鏡となり、まさに言葉は身の文と言えるのでしょう。
ただ、だからと言ってまだ詳しく理解できていない難解な言葉を日常会話や手紙の中に入れてみても、間違っていれば自分の無学さを晒すだけになります。
難解な言葉はある種、危険物。誤った使い方をしてしまわないよう、このサイトなどを利用して事前に確認してから扱うことが重要です。