話のさわり
突然ですが、皆さんは「話のさわり」と聞いてどの部分をを思い浮かべますか?文化省がH28年度に実施した世論調査によると、50代以下の60%が「物語冒頭」だと考えている様ですが、実はこの言葉「物語冒頭」ではなく、別の部分を意味しています。ではこの言葉の由来や意味などを詳しく解説していきたいと思います。
話のさわりの意味とは
話のさわりとは、非常に間違えやすいのですが「話の要点」を意味しています。話のさわりを答える場合は、物語クライマックスや、話のオチを答えるのが正しい使い方となります。物語冒頭をさらっと説明する、という様な意味はありませんのでご注意ください。
話のさわりの由来
元々は、浄瑠璃(じょうるり)の流派の一つ、義太夫節(ぎだゆうぶし)の最大の聞かせ所を指した言葉です。それが時代を経て、話の要点や、音楽のクライマックスやサビ、という意味で使われる様になっていきました。
※浄瑠璃とは三味線を使用した劇場音楽のこと。
話のさわりの文章・例文
例文1.話のさわりを聞かれたので、話の要点を話した。
例文2.小説のさわりを聞かれたので、小説のクライマックスを話した。
例文3.音楽のさわりを歌ってほしいと頼まれたので、サビの部分を歌った。
例文4.話のさわりを聞かれてので、話の冒頭を話したら、聞きたいのはそこでは無いと言われた。
例文5.話の要点、音楽のクライマックス、小説のオチ、などの部分を話のさわりと言います。
話のさわりを聞かれたら、話の要点を伝える様にしましょう。
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話のさわりの会話例
先日発売された推理小説どうだった。よかったら話のさわり教えてくれない。
面白かったよ。犯人が〇〇で驚かされたよ。
え、なんでネタバレ、、。
え、、さわりって言ったよね。
相手がさわりの意味を勘違いしている場合もありますので、双方の認識を合わせておくとこをおすすめします。
話のさわりの類義語
話のさわりの類義語には、「要点」「見どころ」「聴きどころ」「サビ」などがあります。
話のさわりまとめ
今回は、話のさわりについて解説しました。
H28年度に文化省が実施した国語に関する世論調査では、さわりの意味を「話の最初の部分」と回答した人が50代以下では60%いました。
これだけ間違って浸透している言葉なので、他の人の使い方に流されない様、しっかりと意味を理解しておきましょう。