認知症(にんちしょう)
昔は認知症のことを「痴呆症」と呼んでいましたが、侮蔑的な言葉である上に、実態を正確に表しておらず早期発見、診断の取組の妨げになっているとされ「認知症」という言葉に変更されました。そんな認知症という言葉について解説していきます。
認知症の意味
知能が後天的な大脳の器質的障害のため、進行的に低下する状態。
主な症状としてあげられるのが以下の2つです。
・中核症状…記憶障害と見当識障害(人物、時間、場所等がわからなくなる)、認知機能障害(計算、判断、発語、行動などの能力低下)
・周辺症状…幻覚、妄想、徘徊、異常な食行動、睡眠障害、暴言、暴力
認知症の由来
元々は痴呆と呼ばれていました。“狂”などの文字を避ける観点から「痴」「呆」につながる言葉が用いられたことに由来されているとされますが、侮蔑的であるという理由からその言葉が使われなくなり認知機能の低下する病気であるため「認知症」と呼ばれるようになりました
認知症の文章・例文
例文1.夫に思い出せない物事が増え病院に行くと認知症と診断された
例文2.認知症の祖母は15時頃になると徘徊してしまうので注意が必要だ
例文3.食事の仕方を忘れた認知症の方に食事介助をするのも仕事の一つだ
例文4.認知症であることを認めたく無い方も多くいるので言葉には気をつけよう
例文5.「一緒にご飯食べたのに忘れたの?」と認知症の母に言うととても「食べてないのになんでそんなこと言うの!私には食事を取らせないつもりか!」と怒られてしまった
認知症という言葉を使う例文はこのようになります。
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認知症の会話例
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僕の父親はずいぶん前に認知症になったんだけどさ、昨日ついに自分の排泄物を食べ物だと思っちゃったらしくて手で持ってたんだよ。
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え!?そんなことあるの?
まさか、食べちゃった? -
いや、直前で止めたし一応口の中見せてもらったけど綺麗だったから大丈夫だと思う。止めた時「俺のもんだ!取るな!」って怒られてさ、服についてちょっと辛かったな。
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大変だったね…。そっか、認知症ってそういうこともあるんだね。
実際に食べ物かそうでないかの分別がつかなくなり、誤食してしまい窒息や病気になる方も少なくありません。
認知症の類義語
認知症の類義語は「ボケる」などがあげられています。
認知症まとめ
歳をとると関わる人も少なくなり言葉を話さなくなる、手や体を動かさなくなる。そうなると脳の機能が低下し認知症になってしまう方が多いそうです。自分の家族が認知症にならないようにたくさん話したり運動する機会を作ったりして予防しましょう。認知症になっても悲観せず、どう本人と向き合い、施設や制度を利用しながら穏やかに過ごしていくかが大切になってきます。
「認知症について」
上記にて詳しく見ることができます