論理削除(ろんりさくじょ)
「論理削除」とは「コンピューターやデータベースにおいて、データやファイルを一時的に削除扱いとする事」です。飽く迄も仮の削除で復旧可能な「論理削除」に対し、「物理削除」は完全なる削除なので復旧は基本的には不可能となります。よって、一言で”削除”と言ってもコンピューターの世界ではこのような違いがあるのです。それでは詳しい解説に入らせて頂きます。
論理削除の意味とは
「論理削除」の意味は以下の通りとなります。
(1)IT用語で、データベースのレコードを削除する際にフィールド値を変更する事で削除した扱いにする方式で実際のデータは削除しない事。
(2)データベースのレコード削除方式の一つで、該当データを削除した扱いにする事。
”論理”は「考えや議論の道筋」「事物の間にある法則的な連関」、”削除”は「文章などの一部を消す事」で、IT分野やプログラミングで使う専門用語が「論理削除」です。データベースやリレーショナルデータベースのレコードを削除するには今回の「論理削除」と「物理削除」の2通りがあり、「論理削除」は実際にはデータ削除をせず、削除をしたという仮定の扱いにします。対する「物理削除」は完全にデータを削除するので、復元をするのは専門業者などに頼るなど特別な手法をしない限り不可能です。どちらも一長一短で、「論理削除」は削除しても実際には残っているので失敗をしても復元可能ですが、ごみとして不必要なデータで容量を逼迫する恐れがあります。「物理削除」はデータのごみを削除するので容量を確保できますが、データを誤って削除した際には復元が極めて難しくなります。
論理削除の由来
「論理削除」の由来は残念ながら不明ですが、IT用語として2000年代に入ってから普及をしていきました。それ以前も一部専門家などは使っていたようですが、IT用語となってからはまだそこまで時間が経過していません。
論理削除の文章・例文
例文1.システムエンジニアの専門学校を卒業したのに、論理削除すらまともに説明できず職場で恥をかいた。
例文2.論理削除と物理削除はデータベースを学ぶ上でので基本中の基本だ。
例文3.論理削除の英語表記は「logical delete」、物理削除は「physical delete」となる。
例文4.日常生活で論理削除などIT用語を使っていたら、周囲から浮いた存在になってしまった。
例文5.データベースの設計をしていて、論理削除と物理削除のどちらを優先するべきか悩む事もあるが基本は論理削除にするのが望ましい。
「論理削除」の解説めいた例文となります。
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論理削除の会話例
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パソコン初心者の頃って、ファイルを誤って削除してピンチに陥ったりしなかった?
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そう言えば、そんな事も遠い昔にありましたね。ごみ箱にあるのに、もうこの世の終わりのように焦って…。
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そうそう。これって論理削除だからOKだったんだよね。完全削除である物理削除だったら本当に消去されていたから。
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今は理解しているけど、初心者だったらこの辺りのコンピューターの常識も難しいものね。
「論理削除」と「物理削除」についての男女の会話となります。
論理削除の類義語
「論理削除」の類義語には、「一時的削除」「一時ファイル削除」などの言葉が挙げられます。
論理削除の対義語
「論理削除」の対義語には、「物理削除」「完全削除」「完全消去」などの言葉が挙げられます。
論理削除まとめ
「論理削除」はITやコンピューター用語で、データを一時的に削除する事です。云わば仮の削除となり復旧可能であるのに対し、「物理削除」は完全なるデータ削除となります。パソコンならファイルをごみ箱に捨てるのが「論理削除」で、ごみ箱からも削除するのが「物理削除」です。