諮問(しもん)
私たちが日常生活で誰かに質問することと、国の大切な方針を決める時に専門家に教えを乞うのとでは重みが全く違いますよね。その証明として、後者の場合は「諮問」という言葉が使われます。そこで今回は、「諮問」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
諮問の意味とは
「諮問」とは、有識者や特別な期間に問い合わせて、意見を求めることを言います。有事の際には「諮問委員会」というものが複数の専門家らによって設立され、彼らが答え(答申)を出します。今回の新型コロナウイルスのような感染症対策の場合は、「基本的対処方針等諮問委員会」というものが招集されます。
諮問の由来
「諮問」の「諮」には、上の者が下の者に意見を求めるという意味があります。上から下に「問う」ということから、「諮問」という言葉ができました。
諮問の文章・例文
例文1.彼は諮問委員会に意見を求めた。
例文2.諮問に対する答えが返ってこない。
例文3.緊急事態にもかかわらず、諮問委員会はいまだに答えを出せていない。
例文4.新型コロナウイルスについて諮問する。
例文5.基本的対処方針等諮問委員会が規制を緩めることを許可した。
一般の企業などが設ける「諮問委員会」と「基本的対処方針等諮問委員会」は別のものなので注意してください。
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諮問の会話例
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基本的対処方針等諮問委員会で厚生労働大臣は何を諮問したんだろうね。
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さぁ、ニュースをしっかり見ておかないとダメね。
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早く収束するといいんだけど。
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実は知らぬ間に感染して、免疫ができている人もたくさんいるそうよ。
あれだけ自粛を謳っていても電車には毎日人が溢れていたので、私たちが思っている以上に多くの人が既に感染して免疫を獲得しているのかもしれませんね。
諮問の類義語
「諮問」の類義語には「質問」や「相談」などが挙げられます。
諮問まとめ
今回は、「専門家らに意見を求めること」を意味する、「諮問」という言葉について解説しました。諮問委員会の見解は政府の中の人間のものではなく、専門家らの意見なので、比較的信用できるものなのではと考えていました。しかし、今回の対応を見る限りでは怪しい部分もあるので、結局は自己判断が大悦ですね。