諸派(しょは)
｢諸派｣とは｢自民党など巨大政党と比較して所属議員が圧倒的に少なく認知度も低いマイナー政党や党派をまとめた政治用語｣です。会社や学校などで中心となって華々しく活躍するなら与党や保守、反対に目立たない日陰のような存在なら野党や｢諸派｣という喩えが出来ると思いますが、本来ならそんなメジャーは極少数なので大勢は野党や｢諸派｣に親近感を抱くものですが、政治とは不思議で多数派を握る巨大な政党こそが正義でその力に信じて懸けてみたくなるのです。
[adstext]
[ads]
諸派の意味とは
｢諸派｣の意味は以下の通りとなります。
(1)小さな政党や党派や分派などをまとめた呼び名。
(2)規模の小さな政党や政治団体や所属議員を指す政治用語。
(3)｢ミニ政党｣も基本的に同義。
｢諸派｣とは政治用語で小さな政党やそこの所属議員などの事です。要するに数人程度が所属する｢ミニ政党｣の呼び名で、｢参政党｣｢NHK党｣｢社会民主党｣｢れいわ新選組｣などの国会議員が自民党や立憲民主党といった大政党と比較して圧倒的に少ない政党を指しています。しかし、具体的な議員数や規模などの定義はなく、また主に国政選挙でテレビや新聞などのメディアが好んで使う報道用語のような側面もあります。ですから、ある媒体では〇○党を｢諸派｣と括っても、別媒体では｢諸派｣の扱いではない事も多々あるので、大雑把に｢小さな政党｣となるのです。さらに所属する国会議員がゼロであったり、政党要件を満たさない場合でも｢諸派｣の扱いとなります。日本は民主主義なので多数決が絶対であり、すると数が少ない｢諸派｣は意味がないようにも思えますが、昨今は社会的少数者である｢マイノリティ｣や多様性を認める社会に変化しつつあるので、少数の人々から歓迎される奇抜というと語弊もありますが独自の政策を掲げるマイナー政党が国政選挙に打って出て、話題を集めるケースが多々あります。これは自民党を脅かしたりするのは到底不可能だが、無関心な若者達に少しでも選挙で投票を促すとする役目は十分にあり、またドイツやイタリアなど欧州を見ると2大政党から｢多党化｣にシフトしている現状からも、決して｢諸派｣と馬鹿にしていられないのです。
諸派の由来
｢諸派｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の機関紙｢明六雑誌｣などに文言が記されています。また｢ミニ政党｣としては1983年の参議院選挙でブームとなり、サラリーマン新党など少数議員が所属する政党が躍進しました。
諸派の文章・例文
例文1.今度の国政は既存政治にNoを突き付けたいので、思い切ってどこかの諸派に投票してみようと考えている。
例文2.有名タレントがこぞって政党を立ち上げ諸派が人気になれば、自民党議員も権力を笠に無茶ができなくなるだろう。
例文3.生まれた時からアジアの極東で世界的にはマイノリティなはずなのに、否だからなのか日本では保守や最大政党が盤石である。
例文4.国政選挙が近付きニュースが各政党や政治家を取り上げ始めるが、結局は人気がある議員ばかりに集中し諸派は泡沫候補のキワモノという扱いになる。
例文5.現実として諸派が勢いを増しても日本を揺るがす事は出来ないのが歯痒い。
｢諸派｣を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
諸派の会話例
-
今度の国政選挙はどこに注目する？
-
それは自民党の結果に尽きるでしょう。最大政党を維持できるのかとかね。
-
俺は諸派の行方が気になるね。諸派って日本ではバカにされるけど、ヨーロッパでは諸派が集まって連立を組むのが常識だからね。
-
そうなのよね。分かっているけど、諸派って暴露系YouTuberの印象が強くてね…。
国政選挙や｢諸派｣について二人が意見を交わしています。
諸派の類義語
｢諸派｣の類義語には｢第三党｣｢少数党｣｢ワンイシュー型政党｣｢小党｣｢泡沫政党｣｢野党｣｢左派｣などの言葉が挙げられます。
諸派の対義語
｢諸派｣の対義語には｢大政党｣｢与党｣｢保守政党｣｢右派勢力｣｢保守主義｣などの言葉が挙げられます。
諸派まとめ
所属議員が圧倒的に少なく場合によってはゼロの政党、或いはとても規模の小さい政党や党派などの総称が｢諸派｣です。又の名を｢ミニ政党｣や｢泡沫政党｣とも呼ばれ、多数派が勢力を占める日本の政治システムでは力を示すのは難しいですが、昨今はネットの影響もあって｢諸派｣であっても存在感を発揮できる環境が整いつつあります。