「謁見」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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謁見(えっけん)

「謁見」とは「庶民など立場の低い者が国王や君主など特別な人に会う事」です。我々一般人と国王の間にはとんでもない差があり、これはどんなに事業などが成功を収めて富や名誉を得たとしても決して埋められない大きな壁となっています。本来は関わりあう事がない別世界で生きているのですが、何かしらの出来事があって会う機会が生じる事を「謁見」となります。

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謁見の意味とは

「謁見」の意味は以下の通りとなります。
 (1)身分の高い人や目上の人に会う事。
 (2)国王や君主など特別な立場の人と面会する事で下の者が使う表現。
”謁”は「貴人や目上の人に会う」「お目通り」、”見”は「見る」「人に会う」「見かた」「考え」で、簡単に言えば「偉い人に会う」のが「謁見」です。この偉い人とは昔は身分が高い貴人といった目上の人に会うのが「謁見」でしたが、現在は総理大臣・女王・天皇・大統領・皇帝・将軍といったその国の本当に特別な人と会う機会で「○○と謁見した」と用います。ですから職場の上司や友人知人などに対して「謁見」とするのは誤用であり、日常的に使用する頻度は殆どありません。逆に言えば総理大臣や大統領といった人物に関しては「会う」とすると常識知らずになるので、「謁見」を積極的に使うべきです。

謁見の由来

「謁見」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては室町時代中期の講義録「史記抄」などに文言が記されています。

謁見の文章・例文

例文1.選挙演説の応援であの有名大臣がこんな寂れた田舎の町にもやってきて、父親のコネがある自分にも謁見のチャンスがあったが、どうせ献金を要求された上で深海魚のような脂っぽい手を握る羽目になるのだから断った。
例文2.宰相と謁見する事が出来て喜ぶ国民はどれぐらいいるのだろう?
例文3.家出をしてトー横に居座るようになったら、なぜか都知事が護衛を従え視察にやってきたが、誰ひとり謁見など求めてもいないのに軽すぎるパフォーマンスは誰に向けてなのか謎である。
例文4.小国でも戦争をすれば世界最強のアメリカ国の大統領と謁見する機会が設けられるが、戦争を止める方向で今後も続けるという無意味なやり取りで終わる。
例文5.北朝鮮やロシアの危ないボス達は宇宙を支配する皇帝あたりと謁見しない限り感激もなく、誰に忠告されてもまともな考えになる事はない。
「謁見」を使った例文となります。

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謁見の会話例

  • どうしてそんなに勉強をしているの?

  • 偉くなりたいから。誰よりも偉くなって、最後はこの国の女王のような存在になるの。

  • それって、デ〇ィ夫人みたいな感じ?

  • 違うってあの人は夫人でしょう! 庶民は私と謁見すると感激して涙を流す、そんな存在になるの。

この国の象徴的な存在になりたいという強い願望を語る会話内容です。

謁見の類義語

「謁見」の類義語には「目通り」「拝謁」「朝見」「会う」「会見」「会談」「面談」「お目にかかる」などの言葉が挙げられます。

謁見の対義語

「謁見」の対義語には「引見」「接見」「引接」などの言葉が挙げられます。

謁見まとめ

庶民などが総理大臣や大統領など身分が高い特別な人と会うのが「謁見」です。普通の人が上司などと会う際には使わず、要は国のトップや王族などの極一部の特別な人と顔を合わせる貴重な場などでのみ使う表現になります。ですからニュースなどでも天皇陛下やイギリス国王などに関連した話題では「謁見」となり、通常は「面会」などが使用されます。

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