貼付(ちょうふ・てんぷ)
貼付とは貼り付ける事を意味した言葉です。履歴書などの書類に「写真の貼付と捺印を…」と書かれていることが多いので「貼付」という言葉を目にしたことがある人は多いでしょう。しかしこの「貼付」意味は分かっても正しく読めない、もしくは読みに自信がない人も少なくないかもしれません。また「添付」とも意味が異なるので解説します。
貼付の意味とは
貼付の意味は、読んで字のごとく「貼り付ける」ことを意味します。「写真を貼る」ときや「切手を貼る」ときなど、何かを貼り付ける時に使います。
「貼付」は、正式には「ちょうふ」と読みます。しかし、広くは「てんぷ」と読まれています。このように「正式ではないが、浸透している読み」のことを「慣用読み」といいます。また「はりつけ」と呼んでいる人もいるかもしれませんが、その場合は「貼り付け」と送り仮名が必要になります。
では慣用読みでは同じ音となる「添付」との違いはというと、「添付」は「付け添える」ことなので「貼る」必要はないという所です。
メールなどで資料を付けて送る時は糊で貼るわけではないので「添付」を使うべきなのです。
貼付の由来
元々は「貼附」と書いて「ちょうふ」と読まれていたものが簡略化されて「貼付」となり、読みも慣用読みの「てんぷ」が浸透していったといわれています。
貼付の文章・例文
例文1.この欄に写真を貼付してスキャンし、メールに添付して送ってください。
例文2.剥離しないように湿布を貼付して上から包帯を巻く。
例文3.紛失防止のためテープではなく糊で貼付してください。
例文4.昔は貼るものが布の場合は「貼布」と書いたが、最近は布の場合も「貼付」と書くようになった。
例文5.選挙前なので町中には沢山のポスターが貼付されている。
湿布やテープを身体に貼ることも「貼付」といい、湿布など貼る物のことは「貼付剤」といいます。
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貼付の会話例
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道路の複雑な路面標識は塗料で描かれているのですか?
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複雑な標識には貼付式路面標示材が使われています。
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シールのように貼付するのですか?
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加熱粘着と常温粘着2種類の貼付式路面標示材があります。どちらの貼付剤も耐摩耗性が高く施行も簡単に出来るように作られています。
道路などの標識には貼付式路面標示材が使われている事が分かる会話例となっています。
貼付の類義語
貼付の類義語としては、「糊付け」「付着」「接着」と言い換えることが出来ます。
貼付の対義語
貼付の対義語としては、剥がす事を意味する「剥離」「切り離す」などがあげられます。
貼付まとめ
「貼付」と「添付」読みは同じでも使い方が違うことが分かりましたね。書類などで「貼付」と書かれていたら貼り付けるべきで、「添付」とかかれていたら同封にするなど添えれば良いという点を覚えておきましょう。元々簡単な漢字なので理解していると思っていた人も多かったのではないでしょうか。「添付」との違いや「はりつけ」とは読まないことも理解すると自信をもって使えるようになりますね。