赤裸々(せきらら)
赤裸々とは「包み隠さない」という意味を持つ言葉。有名人が自分の過去を赤裸々に話したり、恥ずかしいエピソードを大胆に語ったり・・・というような番組があると、面白くてつい見てしまいますよね。しかし、赤の他人ならいいですが知り合いや友達、それ以上に親や兄弟といった人たちの赤裸々な話は、ただ笑ってばかりでは聞いていられないところもあります。この記事では「赤裸々」という言葉の意味と、語源や類義語についてまとめて解説します。
赤裸々の意味
赤裸々とは「包み隠さない」「まるはだか」「何もない」というような意味を持った言葉です。一糸まとわない様子を赤裸々というわけですね。読み方は「せきらら」です。実際この言葉を使う場合は。衣服を身に着けない様子と同時に「包み隠さずに話す」「心をさらけ出す」というようなニュアンスで使われることも多いです。
赤裸々の由来
赤裸々とは「赤」に裸を2つ重ねた言葉です。赤という漢字は、色の赤だけでなく「むきだし、何もない」という意味のほか、「まこと・まごころ」というような意味もあります。これを裸という言葉と合わせることにより、赤裸(あかはだか・せきら)という言葉になりました。赤裸の時点ですでに「まるはだか」という意味になりますが、赤裸々はそれにさらにもう一つ「裸」を重ねているのですから、「本当に何も隠していない様子」の究極系と言えますね。
赤裸々の文章・例文
例文1.著名な有名人の自叙伝が死後に見つかり、赤裸々に綴った内容が話題になった
例文2.信用してもらうため、赤裸々に自分の心を語る
例文3.生まれ変わるつもりで、赤裸々な恰好で海に飛び込んだ
例文4.若い少年たちの心が赤裸々にぶつかり合う
例文5.彼の告白はあまりにも正直で、赤裸々に過ぎる
上記のように、時に痛々しいほどにむき出しな感情・心を表現する際に使います。
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赤裸々の会話例
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珍しいことなんだけど、最近母とゆっくり食事する機会があってね。ぽつぽつとだけど、色々話したよ。
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そうなんだ。お義母さんは静かな人だから、良かったわね。
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俺も聞いたことのない話ばっかりでさ。大人になった今だからだろうけど、赤裸々に色々語ってたよ。俺としては複雑な気持ちになったけどな。
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打ち明ける先がなかったのよ。きっとお義母さんも、聞いてくれてうれしかったと思うわ。
上記では、母親と息子が交わした会話について話しています。溜めてきた思いがあふれ出ると、その告白は赤裸々なものとなりがちかもしれませんね。
赤裸々の類義語
赤裸々という言葉の類義語としては、「暴露」「腹を割る」「カミングアウト」などが挙げられるかもしれません。「暴露」はやや乱暴な方法ですが、「腹を割る」「カミングアウト」も秘めていた思いを打ち明けるという意味があります。
赤裸々まとめ
赤裸々という言葉について解説してきました。漢字そのものの意味を調べてみると、より具体的に熟語の意味が分かります。「赤」という言葉はそれだけで「まるはだか」という意味を持っています。羞恥心を感じると顔が赤くなりますが、赤裸々はそんな感情とも通じていますね。