足元をすくわれる(あしもとをすくわれる)
実はこの「足元をすくわれる」とは誤用されている言葉で、正しくは「足をすくわれる」なんだそうです。間違えて使われていますが「足元」の方の知名度はおおよそ70%で、正しく使えているのはかなり少ないと言われています。ところで、なぜ足をすくわれると言うのか由来や意味を解説していきたいと思います。
足元をすくわれるの意味
「足をすくう」の受身形で、相手に隙を突かれて失敗をさせられる、と言う意味の言葉になります。
ちなみに「足元」足が地面についているその付近」を表す言葉なので足元をすくっても何も意味はありませんので誤用であることがわかります。
足元をすくわれるの由来
「すくう」には下から上に曲線を描くように払うという意味があります。つまり、足をすくうというのは「経っている足を払う」という意味になり、バランスを崩して転ぶ様が転じて「失敗や逆転」というように言い表すようになりました。
足元をすくわれるの文章・例文
例文1.相手のチームを弱いと思っていたら足をすくわれるから注意しろ
例文2.気づかないうちに彼女に有利な展開で足をすくわれたような気分だ
例文3.絶対に勝てると思っていたのに蓋を開ければ強敵で完全に足をすくわれた
例文4.彼はどうやら仕事の取引先に足をすくわれたらしく悔しそうにしている
例文5.油断して弱いものに足をすくわれるとは情けない
「足元」ではなく正しい使い方で例題をあげています。
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足元をすくわれるの会話例
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昨日の俺の試合来てくれたよねありがとね!
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あなた絶対余裕で勝てる相手だーって調子に乗った発言してたのに、僅差で負けたじゃない。びっくりしたわよ?
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弱い相手だと思って舐めプしてたら足元をすくわれちゃったよ!悔しいなぁ。
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そう、やっぱり真剣に挑まないと!それと、足元をすくわれるじゃなくて足をすくわれるが正しい日本語よ!
油断していたら足をすくわれて負けてしまった男性と「足元をすくわれる」の正しい言い方を指摘する女性の会話になります。
足元をすくわれるの類義語
類義語には「飼い犬に手を噛まれる」「寝首を掻かれる」「不意を突かれる」「出し抜かれる」など少しの油断を狙われることを意味する言葉があげられます。
足元をすくわれるまとめ
意味や文字が間違えられたまま広まり知れ渡ることで、正しい言葉を知らないという方がとても多くなっています。最近の日本語は省略されたり、間違って使われる言葉で覚えている人が多いために辞書がそちらに合わせたりと少々いい加減になってきています。そのうち本当の意味が誰もわからないという風にならないように、言葉に興味を持ち正しく使えるようになりましょう。