「蹉躓」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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蹉躓(さち)

「蹉躓」とは「何かにつまづいたり、失敗する事」です。昔はそれこそ道路も舗装されておらず、至る所があぜ道だらけで、ちょっと走ったりしたら転んでしまう事も多かったと思います。そんな事からつまづいて転ぶのが転じて、失敗や未成功といった意味を持つようになったのではと推測できます。

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蹉躓の意味とは

「蹉躓」の意味は以下の通りとなります。
 (1)つまづき。失敗。
 (2)物事が上手く進まない事。
 (3)明治時代に用いられた言葉で、現代では「つまづく」「失敗」などの文語的表現となる。
 (4)「蹉跎」「蹉跌」も同義。
”蹉”は「つまづく」「つまづいて倒れる」「誤る」、”躓”は「つまづく」「つまづき転ぶ」「しくじる」「失敗」「苦しむ」で、「つまづき」を繰り返して強調したのが「蹉躓」です。文語的表現であり少々難しい言葉なので人生や物事が上手くいかない際のつまづき・失敗として使いがちですが、歩行中の転倒などでも「蹉躓」となります。他にも失敗して物事が先に進まないといった行き詰まりやしくじりとしても使用されます。

蹉躓の由来

「蹉躓」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては戦国時代の書物「史料編纂所本人天眼目抄」や幕末や明治時代に活躍した矢野渓の著書「浮城物語」などに文言が記されています。

蹉躓の文章・例文

例文1.これまで多くの蹉躓を重ねてきたが、今になって振り返るとなぜそんなに当時は心を痛めたのかと思うぐらい実にどうでも良い事ばかりだ。
例文2.知っていると思うが上流になるほど蹉躓が許され、下流になるほど些細な蹉躓が命取りになって職を失ったり食べていく事すらしんどくなる。
例文3.道を歩いていたら急にネズミが出現し、驚きのあまり蹉躓してしまった。
例文4.幸せそうな人達を見る度、「頼むから残りの人生は蹉躓してくれ」と願ってしまう自分は相当捻くれていると自覚がある。
例文5.中学や高校入試で蹉躓するとその後の人生の99%は決まってしまうが、それを受け入れ笑顔で奴隷のような貧しい人生を生きて、最後は人の為にと少ない全財産を寄付したら役所からは金額が少ないと迷惑がられ、国から表彰される事もない。
「蹉躓」を使った例文となります。

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蹉躓の会話例

  • 一体いつ俺の人生はおかしくなったのか?

  • 法廷で証言している間、ずっとその事を考えていたっていうの? もっとちゃんと裁判に向き合いなさいよ。

  • まあそうだけど、思い返すといい事なんて何もなかったから、もしかしたら証人尋問として呼ばれた今この瞬間がスポットライトに当たっているんじゃないかと…。だからそれこそ弁護士のように饒舌にありのままを語ったよ。

  • でも、社長を庇わなかったからクビが確定よね。って事は、やっぱりまた蹉躓したってわけじゃない。あー、また生活が苦しくなる。

裁判の証人尋問に呼ばれた夫が妻に感想を述べています。

蹉躓の類義語

「蹉躓」の類義語には「挫折」「失策」「失態」「間違い」「不成功」「行き詰まり」「泥沼」「停滞」「深刻」「傾倒」「コケる」「足が滑る」誤謬などの言葉が挙げられます。

蹉躓の対義語

「蹉躓」の対義語には「成功」「上首尾」「奏功」「大成」などの言葉が挙げられます。

蹉躓まとめ

何かに転んだりする事のつまづきや失敗となるのが「蹉躓」です。基本的には仕事や人生の選択などで誤った際の間違いを「つまづき」として「蹉躓する」「蹉躓した」といった使われ方が多いですが、道端などで転んでしまっても「蹉躓」となります。

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