追憶(ついおく)
追憶という言葉は様々な分野で使われている言葉です。よく音楽や映画のタイトルで使われたり、本の中でも使われるたりしています。どうしてこのようにいろいろな作品に使われているのでしょうか。それではこの言葉の意味を通して探っていきましょう。
追憶の意味とは
追憶は「ついおく」と読みます。追憶の意味は、過去のことを思い出して懐かしむことです。追憶は紫苑(しおん)という花の花言葉でもあり、君を忘れないという意味があります。なんと切ない花言葉なのでしょうか、ちなみにこの紫苑という花は薄紫の花を咲かせます。この言葉は過去を懐かしむ表現として用いられる言葉なので切ないイメージを持つのだということが分かりますね。追悼(ついとう)という言葉が似ているので思い浮かべた人も多いかと思いますが、この言葉は人が亡くなったことを悲しむことなので、より限定的な意味合いになります。似ているようですが、意味は全く違いますので気を付けましょう。
追憶の由来
追憶の漢字を見てみると、「追」というのは前にある何かを追うという意味で、「憶」は心の中にある過去の思い出のことを表しています。このことから過去の思い出を思い出し懐かしむという意味の言葉になりました。
紫苑の文章・例文
例文1.昔行っていた小学校に行って追憶にひたる。
例文2.夜な夜な昔のアルバムを見て追憶にふける。
例文3.友達と中学時代の思い出を追憶する。
例文4.思い出すという言葉より追憶という言葉の方が堅苦しい言い方ではある。
例文5.追憶の海というタイトルの本を本棚から見つけた。
色々な言い回しがあることが分かりますね、文学的な表現にはもっとたくさんの表現があります。
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追憶の会話例
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この前中学校の時の友達に道端でばったり遭遇して、仕事帰りだったから一緒にカフェに行って昔のいろんな話をして追憶にひたったよ。
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それはよかったね、その頃に戻りたくなっちゃったんじゃないの?
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本当そうだね、いろいろなやつのことを思い出してみんなにも会いたくなってしまったよ。
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それはよかったね、とてもいい思い出だったんだね。
昔の友達に会うとついつい昔の思い出に浸ってしまうものですよね。
追憶の類義語
追憶の類義語には、「追懐」「追想」「追蹤」「回想」「回顧」などたくさんあります。対義語には「忘却」があります。
追憶まとめ
たくさんの人たちがいる中、その一人一人に昔の思い出があり、誰もがたくさんのいい思い出や悲しかった思い出などを持っているため、昔の思い出を連想させるこの追憶という言葉は、人の心を動かしやすいのです。いろいろな映画や文学的な書物にも使われる理由となっているのはそういうことなのでしょう。