「逃げるが勝ち」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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逃げるが勝ち(にげるがかち)

「逃げるが勝ち」とは「無駄な勝負をするよりも、逃げるのが得策であり勝利とする考え方」です。逃げるのは恥ずかしい情けないという考え方もありますが、一方では昔から逃げるのを肯定する考えもあって、それが今回の「逃げるが勝ち」です。現代では馬鹿な勝負をするよりも、逃げる方が賢くて冷静だと定着していますよね。それでは詳しい解説に入らせて頂きます。

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逃げるが勝ちの意味とは

「逃げるが勝ち」の意味は以下の通りとなります。
(1)無駄な戦いや争いをせず、相手に勝ちを譲るのが大局的には得策とする考え方。
(2)形勢が不利なら無駄な抵抗などせず、逃げるのが最善策になる。
(3)無駄な勝負をしないで逃げた方が勝利や利益を得られる。
”逃げる”は「捕まらないように身を隠す」「危険から抜け出す」「面倒事を回避」など、”勝ち”は「勝利」「戦いや争いで相手に勝つ」「利益」で、勝負事や詰まらぬ争いなどで相手に勝ちを譲るのが「逃げるが勝ち」です。厳密にはいくつかの解釈が可能で、深い意味はなく最初から詰まらぬ勝負を避ける場合と、形勢が不利と分かった時点で逃げた方が得策とする場合、さらには相手に勝ちを譲るのが大局的には得策とする判断から逃げる場合もあります。これらを全て含めて「逃げるが勝ち」で、要するに「無駄な勝負」をするなら、逃げた方が「賢い」という事なのでしょう。一方で、反対の意味となる「逃げたら負け」「逃げ癖」といった言葉もあるので、実際のところは状況次第や当人の考え次第ともなります。例えば、輩からケンカに絡まれたり馬鹿らしい勝負事なら「逃げるが勝ち」で、仕事やスポーツなどは「逃げるが勝ち」を容認しないのが根深く、その背景には日本ならではの「神風特攻隊」や「精神力」を美徳とする考えが脈々と受け継がれているからでしょう。

逃げるが勝ちの由来

「逃げるが勝ち」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては小説家・立原正秋の著書「冬の旅」(1969年)などに文言が記されています。

逃げるが勝ちの文章・例文

例文1.繁華街で飲んでいたら若くて威勢がいい輩三人に絡まれ、これは逃げるが勝ちだと相手にしなかったら、無理やり路地裏に連れ込まれて殴られるのを覚悟したその時、偶々通りかかったランボーのような米軍人に助けられた。
例文2.世の中は逃げるが勝ちだし、歯向かっても負けるのはこの国の歴史が教えてくれる。
例文3.逃げるが勝ちだと分かっているが、どうしてもギャンブラーの血が騒ぎ、「今日こそは」と開店前からパチンコ屋に並んでしまう。
例文4.プライドの塊であるアメリカ人には逃げるが勝ちという概念は存在しないが、それは銃社会という文化も少なからず影響している。
例文5.太ったら足が遅くなり逃げるが勝ちすらできないので、弱き者は「走って走りまくれ」とアドバイスをしたい。
様々な事柄で「逃げるが勝ち」を使った例文です。

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逃げるが勝ちの会話例

  • 俺の顔って強面じゃん。だから、学生時代は苦労が多かったよ。

  • 不良に絡まれたりしたの?

  • そうそう。全国の不良自慢のような連中からしょっちゅう絡まれ…。こっちはその度に逃げるが勝ちの平和主義者だから、謝って誤って…、何で絡まれた相手に謝罪するんだよって話だよ。

  • その時に謝罪力が養われて、今ではカスタマーセンターの課長候補にまでのし上がったのね。

カスタマーセンターで働く男女の会話となります。

逃げるが勝ちの類義語

「逃げるが勝ち」の類義語には、「三十六計逃げるに如かず」「征服のための屈服」「逃ぐるが奥の手」「負けるが勝ち」などの言葉が挙げられます。

逃げるが勝ちの対義語

「逃げるが勝ち」の対義語はありません。”逃げる”の対義語は「追う」「逃げない」「留まる」、”勝ち”は「負ける」「敗れる」「引き分ける」などの言葉が挙げられます。

逃げるが勝ちまとめ

「逃げるが勝ち」は無駄な勝負などはせず逃げた方が勝利や利益になる事です。逃げるのは情けないとする見方もあるでしょうが、相手に勝ちを譲るのはこちらに余裕があるから出来る訳であり、また大局的には逃げた方が得策とする考えもあります。無闇矢鱈と挑むのではなく、一つの戦略や方法として「逃げるが勝ち」も実に賢いのです。

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