逃亡犯条例(とうぼうはんじょうれい)
「香港で大規模なデモが起こっている」。最近よく報道される内容であることから、この事をご存知の方は非常に多いと思われます。しかし、なぜニュースで取り上げれるほど大規模なデモ運動が行われているのか、詳細を知らない方は意外と多いのではないでしょうか?
このデモの元となっている出来事こそ、今回取り上げる「逃亡犯条例」というものになります。今回はそんな未だ熱の冷めないこのデモ活動の発端となったこの条例内容について、詳しい解説をしたいと思います。
逃亡犯条例の意味
この逃亡犯条例とは元々「あなたの国となら、あなたの国で犯罪を犯した人のやり取りをしますよ」という、特定の国とだけ容疑者のやり取りをするようなものになっていたのですが、これが、「犯罪を犯した人を引き渡す約束を結んでいない国や地域においても、犯罪を犯した人に関しての要請を受けた場合、その国や地域の方法に則って、その容疑者を引き渡すことを可能にする」というような改正をしようとしたために現在のデモが勃発することとなりました。
逃亡犯条例の由来
この逃亡犯条例が初めて制定されたのは1992年、イギリス領香港期と呼ばれる記事になります。この時は「司法の制度、刑罰に関する制度、人権が充分に守られていることが確認できる政府との間でのみ犯罪人の引き渡しを可能とする関係を結ぶ」ことを強調していたのですが、2018年に起きたとある犯罪者受け渡しをきっかけに今回のデモに発展する改正案へと至ることになっていきます。
逃亡犯条例の文章・例文
例文1.逃亡犯条例が改正される。
例文2.デモの発端となったのは逃亡犯条例の改正だ。
例文3.逃亡犯条例が改正されたら香港の根幹をなす「一国二制度」が揺らいでしまう。
例文4.とある男はこの逃亡犯条例の内容に抜け穴があったため、事件を起こした国に身柄を引き渡されなかった。
例文5.私たちは戦う。逃亡犯条例の改正を防ぐために。
逃亡犯条例の改正が成立することは、香港市民にとって自分たちの国が無法地帯となるほどの危機を感じているものとなります。
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逃亡犯条例の会話例
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香港のデモ、連日すごい状況の報道がされていますね。
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佐藤さん、なんで香港でこれだけのデモが起こっているか、ご存知ですか?
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仕事が忙しくてそういえばその理由は知らないままでした。なんでなんですか?
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例えるなら、「自分たちの国が無法地帯になる可能性を秘めた条例が可決されようとしているから」ですよ。
逃亡犯条例の改正は香港人にとって、大きな傷を受けてでも防がなくてはいけないほどの内容になっています。
逃亡犯条例の類義語
逃亡犯条例の類義語として「人権条例(じんけんじょうれい)」や「青少年保護育成条例(せいしょうねんほごいくせいじょうれい)」といった言葉が挙げられます。
逃亡犯条例まとめ
この逃亡犯条例の改正で一番の問題であるとされている点は、この容疑者の身柄を引き渡す先の国に中国本土が含まれていたことであるとされています。中国は法治が整っているとは言えない国であり、沢山の問題を抱えており、それに加え中国共産党は人の罪を作ることがうまいとされることなど、そんな中国に全く意図していない事故なども含めた罪で身柄を引き渡されるようなことになれば、どれほどの目に遭うかわかったものでない。
逃亡犯条例改正に対する香港人によるデモは、自分たちの平和と秩序を守るための「戦い」なのです。