「途上国」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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途上国(とじょうこく)

「途上国」とは「経済発展が欧米各国などの先進国よりも低く、経済成長を遂げている最中の国々の総称」です。経済発展や成長とは実に曖昧で、世界一の大国であるアメリカも地方に行けば「途上国」のような荒んで何もない光景が延々と続きますが、それでも一部の大都市が潤い国として成長を遂げていれば良しとしているのでしょう。日本は「先進国」で唯一この数十年間に渡り給料が上がらない国として話題になりましたが、それでも堂々と「先進国」の仲間入りを果たしています。そんな実情を踏まえて「途上国」の解説となります。

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途上国の意味とは

「途上国」の意味は以下の通りとなります。
 (1)経済発展や開発水準が欧米や日本などの先進国に比べて低く、現在が経済成長を遂げている国々で主にG7以外の東南アジアや中東・アフリカ・南アメリカなどの国々。
 (2)経済の開発や発展の段階途上にある国々で国民一人当たりの実質所得が低く、米・小麦・原油・綿花などの第一次産業の生産物の比重が高い。
 (3)正式名称は「開発途上国」又は「発展途上国」で、それを略した言葉。
 (4)「後進国」「新興国」なども基本的には同義となる。
”途上”は「目的地に行く途中」「事業や計画が目的に従って進行している途中」、”国”は「国家」「地域」「生まれ育った土地」「国政」で、正式には「開発途上国」や「発展途上国」を略した言葉が「途上国」です。「途上国」の意味は上記のようなもので、簡単に言えば主要な欧米各国と日本を「先進国」とするのに対してそれら以外の国々を纏めてグループ分けした言葉で、国民一人当たりの所得が低く経済成長を遂げている途中となります。しかし、実は明確な定義や条件はなく、要するにアメリカを中心としたG7(カナダ・フランス・ドイツ・イタリア・日本・イギリス・アメリカ)に所属する「先進国」が都合良く決めてしまった所があります。したがって、GDPランキングでアメリカに次ぐ2位の中国や6位のインドですら「途上国」に分類されるのです。一方で、「先進国」と「途上国」を分ける際には「OECD」の「ODA(政府開発援助)受け取り国リスト」が線引きとなり、「ODA」を受け取る資格の国々は例えGDPランキングで上位でも「途上国」となるのです。近年は「後進国」がさらに細分化され、「新興国」「中進国」「後発開発途上国」とされる場合もありますが、それでも一般的には「先進国」と「後進国」に分類するのが多いです。主な「先進国」は先ほどのG7に加えて、オーストラリア・韓国・シンガポール・台湾・ニュージーランド・アラブ首長国連邦・バーレーン・サウジアラビア・ベルギー・チェコ・デンマーク・アイルランド・ポルトガル・チリ・ウルグアイ等々で、「途上国」の代表は中国・北朝鮮・インドネシア・インド・マレーシア・フィリピン・タイ・アルバニア・ブルガリア・ルーマニア・ロシア・トルコ・ブラジル・キューバ・メキシコ・ジャマイカ・パラグアイ・エジプト・イラン・イラク・レバノン・アフガニスタン・コートジボワール・ケニア・ナイジェリア・南アフリカ・スーダン等々の国々です。

途上国の由来

「途上国」と呼ぶようになったのは1980年代に入ってからで、それまでは「後進国」や「未開発国」と呼ばれていました。その後「開発途上国」や「発展途上国」となり、現在は略した「途上国」で統一されている感があります。

途上国の文章・例文

例文1.海外旅行をするなら途上国の方が物価が安くて楽しめる。
例文2.中国が未だに途上国とするのは違感がある。
例文3.日本は途上国ではないが、先進国とするのも流石に無理があると思う。
例文4.いずれはアメリカ・イギリス・ドイツだけが先進国となり、それ以外は全て途上国となりそうだ。
例文5.途上国がいつまでも国民の生活が貧しくて苦しいのは、単純に先進国の大企業が途上国の安い人件費を使って搾取しているからで、この構図があるかぎり永遠に貧しい国は貧しいままである。
「先進国」と「途上国」を使った例文となります。

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途上国の会話例

  • 今月の給料も安いなー。

  • そんなに安いの? これだけ残業して働いているのに。

  • ああ、もう安いの何のって、まるで途上国並みだよ。それで税金ばかり取られるし、やってらんねーよ。

  • 日本は衰退国家で、もう途上国に落ちている現状を受け入れるべきなのね。

「給料が安い」とぼやく夫とその妻の会話です。

途上国の類義語

「途上国」の類義語には、「後進国」「後進地域」「後発国」などの言葉が挙げられます。

途上国の対義語

「途上国」の対義語には、「先進国」「経済先進国」「主要先進国」「先進諸島」「資本主義国家」などの言葉が挙げられます。

途上国まとめ

「途上国」は欧米や日本などと比べて経済発展や国民一人当たりの所得が低い国で、現在が経済発展の途上にある国です。しかし、実は明確な基準はなく近年著しく成長をしている中国やインドですら「途上国」という扱いです。また、世界中の多くの国が未だに「途上国」となっているのも残念ながら事実です。

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