逡巡(しゅんじゅん)

「逡巡」とは「決断できない、ぐずぐずする、躊躇など」といった意味です。要するに、ビシッと決断する力が圧倒的に劣る人に対して用いる言葉で、現在の御時世も関係しているのか小説など文学の世界だけでなく、割と世間でも一般的に使われています。それは、政治家や経営者など上に立つ者は、正しい決断が求められるので、失敗した時などは原因として「逡巡」という言葉を使われがちです。それでは、決断力が求められる現代だからこそ逆に多く目にしてしまう「逡巡」の解説となります。

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逡巡の意味とは

「逡巡」の意味は以下の通りとなります。
(1)決断できない。ぐずぐずする。
(2)尻込みする。躊躇い。
(3)はっきりできない。二の足を踏む。
「逡巡」は上記の様な決断できないやぐずぐずするなど、意志の弱さを表す言葉です。「これだ!」と、決心・決定する強い意志がないので、どうしても後先を考えてぐずぐずするのです。従って、上記以外にも、尻込み・後ずさり・後ろ髪を引かれる・優柔不断なども同義扱いです。当人だけの問題ならまだ良いですが、この様な性格の人が上司や夫であると、周囲はどうしても情けない・頼りない・イライラするといった感情が強くなります。”逡”は「退く」「尻込み」「躊躇う」、”巡”は「回り歩く」「躊躇う」となり、どちらも躊躇うという意味が込められています。そこから、繰り返しですが上記の様な意味合いとして当然使えますが、「躊躇」をより強調する際に用いるのが最も適しているようです。文章などで使う際は、「逡巡する」「逡巡している」といった形になります。

逡巡の由来

「逡巡」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、平安時代初期の勅撰漢詩集「経国集」(827年)などに文言が記されています。

逡巡の文章・例文

例文1.妻の他にも愛人が複数人も居て、周囲が羨む生活を送っていた自称人気タレントの浮気が発覚し世間は大バッシングとなったが、当の本人は単に一人に決められず逡巡したのが間違いだったと、本質では悪いとは思っていないだろう。
例文2.歴代総理は大事なところでは逡巡する性分なのに、なぜか野党や国民には上から目線で物言いをする。
例文3.案外と子供の頃は威張りん坊やガキ大将タイプが、大人になると逡巡する性格に様変わりするそうだ。
例文4.店頭とネットのどちらの買物でも逡巡してしまい、結局はまだ必要ないからと言い聞かせ欲しい物を購入できない。
例文5.結婚するのも逡巡したが、離婚をするのはもっと逡巡するとは、我ながら本当に情けない。

意志が弱いとして「逡巡」を使った例文です。

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逡巡の会話例

  • 質問者アイコン

    ちょっと、メニュー決めるの早いよー!

  • 回答者アイコン

    もう、ファミレスぐらい何でもいいでしょう。早くしてよー!

  • 質問者アイコン

    待ってくれよ。まだ、肉料理にするか魚にするか決めてないんだ。

  • 回答者アイコン

    昔っから決断できない性格だと思っていたけど、年を取ったら磨きがかかって逡巡すぎるわよ。そんなにグズグズしていると店員さん呼べないでしょう。

ファミレスで食事をする事になった夫婦だが、夫のメニュー選びが遅くて妻がイライラするというやり取りです。

逡巡の類義語

「逡巡」の類義語には、「迷い」「躊躇い」「意志薄弱」「踏ん切りが悪い」などの言葉が挙げられます。

逡巡まとめ

「逡巡」は決心する力が弱い事で、決断できない・ぐずぐずする・躊躇といった意味合いです。あれこれと色々考えてしまい、即断即決などは絶対に出来ない性格です。基本的にはネガティブな物言いで躊躇を強調する際に用いるので、そこから現代らしい気が弱く決断が遅い男性などにどうしても使われてしまう表現となっています。

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