進退伺(しんたいうかがい)
皆さん、「進退伺」ってご存知ですか。黒川検察幹事長の一件で、「訓告」という言葉を頻繁に聞くようになったかと思います。彼は結局辞任することになり、国会でも承認されたわけですが、その裏で森雅子法務大臣が、安倍内閣総理大臣に「進退伺」というものを提出していました。そこで今回は、「進退伺」について詳しく解説したいと思います。
の意味とは
「進退伺」とは、公務員や会社員が自らの過失を認め、責任をとり辞職すべきかどうか上司に指示を仰ぐこと。また、そのために上司へ提出する文書のことを言います。
森法務大臣が、安倍総理大臣に「進退伺」を出したのも、法務省の中の特別機関として検察はある為、黒川氏の件が社会の批判を多く集まる事案であった事から、担当官庁の長としての責任の所在を明確にするという意味と、安倍政権への批判を逸らす為の世間へのパフォーマンスであると考えられます。
法務省・組織図
法務省と検察の関係については、法務省が公開している組織図でご確認下さい。
進退伺の由来
「進退」には、職を辞するか否かという意味があり、これを「伺う」ということから、「進退伺」という言葉はできました。
進退伺いの文章・例文
例文1.彼女は進退伺を提出した。
例文2.進退伺への首相からの返答により、続投することが決定した。
例文3.彼は進退伺すら受理されず、即刻解雇となった。
例文4.彼は進退伺の書き方がわからないようだ。
例文5.一般の会社員でも、事によっては進退伺を書くことがある。
森雅子法務大臣は結局辞任しないことになりました。今回の一件があったのですから、しっかりと組織をクリーンなものにして欲しいものですね。
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進退伺の会話例
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彼のミスは大きすぎてかばいきれないよ。
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そうね、彼自身も進退伺を提出するみたいだし、しばらく様子を見ましょう。
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そうだね。ただ、共有のパソコンで「進退伺 書き方」って検索して、ページを開いたままにしておくのはやめて欲しいよ。
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焦りすぎておかしくなってるのよ。
くれぐれも、進退伺を書かなければいけないような事態は避けたいものですね。
進退伺の類義語
「進退伺」の類義語には、「出処進退」「進退窮まる」「辞職届」や「辞表」などが挙げられます。
進退伺まとめ
今回は、「自らの過失を認め、責任をとって辞職すべきかを上司に指示を仰ぐこと」を意味する、「進退伺」という言葉について解説しました。何かミスを犯した時に、何でもかんでも辞職をさせればいいというものではありません。それがその道に精通している人なら尚更です。森雅子法務大臣も直接的に何か過失を犯したわけではありませんが、今後はより一層気を引き締めて、良い組織になるように精進していただきたいものですね。