運ゲー(うんげー)
｢運ゲー｣とは｢ゲームの実力や本人の能力よりも、運が勝敗や決定などに大きな影響を与えるシステムを貶すネットスラング｣です。場合によっては良い捉え方もできますが、その多くは揶揄するように｢運ゲー｣となり、最近では純粋にゲームだけでなく人生や将来の諦めとして｢所詮は全て運だから｣といった悲観的な気持ちの代弁が｢運ゲー｣には込められています。
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運ゲーの意味とは
｢運ゲー｣の意味は以下の通りとなります。
(1)”運”と”ゲーム”を合わせた複合語｢運ゲーム｣を略したゲーム用語やネットスラングで、プレイヤーやその人の実力よりも運の要素で左右されるゲームや人生を揶揄している。
(2)ゲームだけでなく現実世界でも運が大きく左右する事柄を揶揄したネットスラング。
”運”は｢幸と不幸を支配する人間の意志を超越した働き｣｢めぐり合わせ｣、”ゲー”は｢ゲームの略｣｢ゲームから遊びや勝負｣で、物事の判定や影響を与えるのは実力よりも運となる状態を｢運ゲー｣と言います。要するに、スマホやSwitchなどの(オンライン対戦)ゲームでどれだけ上手くなっても勝負を左右するのは運要素となる状態で、やり込んだゲーマーほど面白くないので皮肉って｢運ゲー｣と貶すように使います。ゲーム会社である運営側は初心者でも勝てるようにと運要素を強くしているのでしょうが、ゲーマーからすると何十時間とやり込み実力を上げてもまったく効果がないので憤り嫌味の一つでも言いたくなるのでしょう。また、元々運要素が大きいカードゲーム･ボードゲームなどでも使われる事が多く、最初の立ち位置が平等なほどあまり嫌味がなく｢運ゲー｣と好意的に言われたりもします。そんな事からゲーム以外の実生活でも、運が左右する状態を揶揄して｢人生は運ゲー｣と喩えとして用いる人も多く、しかし、飽く迄も造語でありネットスラングのような言葉でもあるので明確な定義はなく、｢仕事は運ゲー｣｢結婚は運ゲー｣｢人生は運ゲー｣と何でもかんでも｢全てが運｣と好きなように使える欠点もあります。大抵では失敗したりと上手くいかない人ほど言い訳として｢運ゲー｣をネガティブな表現にして、成功者は実力や努力を隠す際に敢えて｢運ゲー｣と己を卑下するように用います。
運ゲーの由来
｢運ゲー｣は2000年代半ば頃からゲーマー達の間で使われ始めた言葉です。それ以前から面白くないゲーム｢糞ゲー｣、格闘ゲーム｢格ゲー｣といった風に｢〇ゲー｣という使われ方が流行っていたのでその流れから｢運ゲー｣が必然的に誕生したようです。しかし、当初は完全なるゲーム用語だったのですが、人生や生き方を揶揄するようなネガティブな形は2020年頃から多くなっていきます。
運ゲーの文章・例文
例文1.クラスで一番優秀な友人が｢人生は運ゲー｣と語ったのは重みがあるように一瞬思ったが、冷静になると俺と出会えた事は運が良いと感謝しろと言っているようにも感じて草生える。
例文2.若くして不幸な事故事件に巻き込まれた人をニュースで知ると、とことん運ゲーな世の中だと思ってしまう。
例文3.子供とゲームをする時は運ゲーのものを選ぶようにしている。
例文4.結婚は運ゲーとは言い難いが、仕事は完全に運ゲー要素が大きい。
例文5.運ゲーではなく宿命と受け入れれば、運が良くても悪くてもどうでもよくなる。
｢運ゲー｣についての例文です。
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運ゲーの会話例
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そろそろ車を買い替えようと思うんだけど、次は新車にしない？
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新車は高いから中古にしてよ。どうせ大して変わらないから。
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中古は運ゲーだからダメだよ。今のが中古で故障が多かったろ。もう修理が面倒なんだよ。
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それなら今度の中古は運ゲー的には当たりがきそうじゃない？ 絶対に中古にすべき。
車の購入を検討する夫婦の会話です。
運ゲーの類義語
｢運ゲー｣の類義語には、｢クソゲー｣｢鬼畜ゲー｣｢死にゲー｣｢ムリゲー｣などの言葉が挙げられます。
運ゲーの対義語
｢運ゲー｣の対義語には、｢ヌルゲー｣などの言葉が挙げられます。
運ゲーまとめ
｢運ゲー｣は運要素に左右されるゲームや人生を揶揄する言葉です。ゲームの上手い下手よりも運によって勝敗などが決定するので誰しも平等とも言えますが、反面として退屈に感じる人も多くなります。オンラインの対戦ゲームはもちろんボードゲームやトランプなどでも使われ、また人生を貶す際に就職や結婚を｢運ゲー｣と表現するのも今では一般的となっています。