「過不及」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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過不及(かふきゅう、かふぎゅう)

「過不及」はあまり聞く機会が少ない言葉ですが、覚えておくべき大事な言葉です。また、「過不及ない」という使い方もよくされるので、セットで覚えておくと大変役立つ事間違いないでしょう。それでは、少々馴染みが薄い「過不及」の解説となります。

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過不及の意味とは

「過不及」の意味は以下の通りとなります。
(1)度が過ぎる事と及ばない事。
(2)必要量より多過ぎたり少なすぎる状態で、適度ではない。
(3)「過不足」と同義となる。
(4)「過不及ない」で、丁度良い・適度・過不足でないという意味になる。
少し分かり難いので文字をばらすと理解しやすくなります、”及”はキュウ・およぶなどの読みで、状態に達するなどの意味が込められています。”過”はカ・すぎるなどの読みで、通り過ぎるや基準や数量を超えるという意味があり、”不”はフ・ぶなどの読みで、~でない等の否定とする使われ方が多いです。これらを合わせると上記のような、ある量よりも多過ぎたり少なすぎるという意味になります。実際には、分かり易い表現の「過不及ない」と好んで使われる傾向があります。

過不及の由来

「過不及」の由来は、古代中国を代表する思想家・孔子による書物「論語」にある漢語「過猶不及」とされます。「過猶不及」は「過ぎたるは猶(な)お及ばざるがごとし」と訳され、意味は「過不及」とほぼ同じで、何事もやり過ぎるのはやり足りないと同じで正しい行為ではないとなります。

過不及の文章・例文

例文1.過不及ないように何事もバランスを取るのが大事だ。
例文2.お金と仕事はどちらも大事だが、双方とも執着して過不及になりもっと大事な何かを見失ってはいけない。
例文3.日本人は周囲とのバランスを取り中流を好むので、過不及を最も嫌う国民性である。
例文4.平均的な体格の方が日常生活で過不及なく生活ができて、いちばん良い。身長が大きいと家や車などで不便だし、小さいとそれもまた不便だ。
例文5.過不及になると上司から目玉をくらうので、慎重に何度も確認して作業をすすめた。

「過不及」や「過不及ない」として、失敗などをしないよう喚起する文章となります。

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過不及の会話例

  • 明日から出張だよね。荷物準備は出来ているの?

  • もうバッチリ。この前は荷物が足りなくて焦ったから、今回は多めに持っていくよ!

  • ちょっと、それいくらなんでも多過ぎない。確か二泊三日だよね。もう少し過不及ない量にした方が丁度良くない?

  • これが私には丁度良いの。荷物が重いと筋トレにもなるから一石二鳥だし、向こうに着いてあれがないと困るのも嫌だからね。

出張に行く事になった彼女の荷物量を見て、彼氏が忠告する会話です。

過不及の類義語

「過不及」の類義語には、「過不足」「多かれ少なかれ」などの言葉が挙げられます。

過不及まとめ

「過不及」は、数量や程度が多過ぎたり逆に少なすぎる事で、要するに程度を弁えられない状況となります。これを否定する「過不及ない」は、丁度良いやバランスがあるという意味なので、こちらの表現も好まれて使われています。

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