「道場破り」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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道場破り(どうじょうやぶり)

昔は「道場破り」と言うと、空手や柔道、或いはボクシングなどを想像したものです。格闘家が自らの実力を試したくて、他の道場に出向いて相手選手と練習試合や稽古をする一連の行為を「道場破り」と呼びました。しかし、最近は格闘技だけでなく、様々な場面でも使われる言葉となりつつあります。そんな「道場破り」について調べてみました。

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道場破りの意味とは

「道場破り」の意味は以下の通りとなります。
(1)空手や柔道などの古典的な武術やボクシングにプロレスなどの格闘技も含めて、腕に実力ある者や修行の一環として、他の道場に出向いて試合をして勝つ、又は相手道場が負けを認めると「道場破り」が成功した事になる。
(2)格闘家が自ら相手道場に出掛けて、その場の全選手を倒す事。
(3)「道場荒らし」と同義。
「道場破り」とは要するに、格闘家による実力試しであり、普段練習する事のない別道場の相手がどのぐらい強いのか試すのが目的です。同時に、相手やその道場全員を完膚なきまでに打ちのめす目的もありますが、前もって約束などはしていないので、いきなりこられた相手側からすると迷惑以外の何ものでもないです。ですから、そんな常識を弁えない相手を倒すのが求められ、「道場破り」を受ける側も必死になるものです。昔の有名漫画などの世界では、フィクション部分も当然あると思いますが、「道場破り」が成功するとその道場の看板を折り破いたりして、プライドを徹底的に傷付けました。逆に「道場破り」が失敗すると挑んだ者は半殺し状態で叩き出されてしまいます。その一方で、最近は「道場破り」という言葉が一人歩きをして、格闘技以外でも多方面で使われています。大食い、ゲーム、将棋など勝負事なら何にでも付けられる傾向があり、その敷居はかなり低く以前のような負けたら半殺しなどとは程遠いです。大食いの場合なら、大食い料理を提供するお店に出向いて、そのチャレンジメニューに挑戦し完食すれば「道場破り」の成功となります。こんな感じで、当人の気持ち次第でどんな勝負でも付けられますが、一応は自らがその場に出向くのが最低限の共通ルールと思われます。

道場破りの由来

「道場破り」については諸説があり、漫画やアニメだけの世界という声もあれば、格闘技の世界では常識とするものまで様々です。根強いのは、空手の世界は多かったという説ですが、それも実は漠然としています。日本の武芸も含めた格闘技の歴史で、最も古いのは国技でもある相撲で、その次が柔道とされます。相撲はあまりにも歴史があり、現在も出稽古と呼ばれる他所の部屋で稽古をする習慣があります。これが「道場破り」のルーツや由来ともされ、その後の柔道でも同様に出稽古は稽古の一環として残されています。空手説の場合は、空手のルーツが沖縄とされ、その後は本州に入るが、当時の時代背景からして戦前戦後の混乱から軋轢も多く、それがいくつもの流派が誕生した要因です。流派毎に違いがあるのと、ボクシングや相撲のようなプロや国技認定もされていない都合良い便利な立場も関係し、他流派と好んで試合をした血気盛んな実力者が多く、それが「道場破り」の起源という説に信ぴょう性を持たせているようです。

道場破りの文章・例文

例文1.昔の空手漫画を読むと、道場破りの回が何度も登場し興奮した記憶が思い返す。
例文2.パチンコ好きな親友は、休日になると他県まで道場破りと豪語し遊びにいくようだが、毎回負けて帰ってくる。
例文3.道場破りは名称が危険な感じだが、対外試合や出稽古とするなら今でも多くのスポーツや部活で残されている慣習だ。
例文4.道場破りは、最後に看板を折るシーンまでがセットなので、どうしても空手の印象が強く残る。
例文5.動画サイトを見ると、道場破りと付けられた作品があまりにも多い。道場破りと付くだけで、特に男性は興奮や興味を惹く何かがあるのだろう。

「道場破り」を解説するような文章になります。

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道場破りの会話例

  • この前、近所の空手道場を見学しに行ったんですよ、友人と。

  • それで?

  • 30分ぐらい見学していたら、突然、一人の男が入ってきて、どうやら道場破りみたいなんですよ。周囲がざわつき始めて、それからその男との練習試合形式の乱取が始まって。その時の緊張感が凄くて、自分では入会するのは無理だと思っちゃいました。

  • それって、本当に道場破りだったの? もしかしたら、あなたと友人へのサプライズだったのかも? 中途半端な気持ちで入会すると、怪我をすると思わせる為の。

空手を見学しにいったら、「道場破り」の瞬間に立ち会ったという会話です。

道場破りの類義語

「道場破り」の類義語には、「カチコミ」「鉄砲玉」などの言葉が挙げられます。

道場破りまとめ

「道場破り」は、空手や柔道など伝統武術からプロレスやボクシングなどの格闘技の世界で、昔からある相手の道場や稽古場に出向いて、そこの相手と試合をするものです。相手全員や或いは実力者などを倒すと「道場破り」が成功となり、逆に負けてしまえば失敗となります。かつては、成功した場合は道場の看板を折るなどの行為も実際にあり、負けた場合は半殺し状態で叩き出されたまさに格闘家にとっては命がけの真剣勝負という意味合いが強いものでした。現在は、そこまで果し合いのような様相はないようですが、出稽古など相手道場に出向いて行う習慣は残っています。

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