「遣っ付け仕事」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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遣っ付け仕事(やっつけしごと)

「遣っ付け仕事」とは「いい加減な仕事や適当な仕事という意味合いの皮肉交じりな表現」です。どうもやる気が起きない際の言い訳じみた言葉でもあれば、周囲がやる気のない者に対して発したりする場合もあります。どちらにしろネガティブで後ろ向きな言葉であるのは間違いなく、真剣に仕事をしている人からしたら腹立たしい気持ちになるかも知れません。それでは「遣っ付け仕事」の解説となります。

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遣っ付け仕事の意味とは

「遣っ付け仕事」の意味は以下の通りとなります。
(1)間に合わせの粗雑な仕事。
(2)その場限りやいい加減な仕事と揶揄した言葉。
(3)真剣や本気とは程遠い弛んだ仕事振りを表現した言葉。
(4)「やっつけ仕事」も同義。
”遣っ付け”は「いい加減」「酷い目に合わせる」「打ち負かす」、”仕事”は「何かを作り出す」「職業」「何かをした事や結果」「業績」「”やりつける”の音変化」で、いい加減な仕事を「遣っ付け仕事」と言います。では、いい加減な仕事は何かと言うと「適当にやる仕事」「本気ではない仕事」となります。従って、人によってかなり受け止め方や扱いも違ってくる言葉ではないでしょうか。例えば、仕事が初めてな新人ならどんな作業でも真剣に取り組みますが、ある程度の経験を積めばどの作業は真剣でどれが気を抜くかなどの塩梅や調整が出来るものです。また、日頃は大きな仕事を任されているのに急遽簡単な単純作業となったら、当人の心には「遣っ付け仕事」という思いが芽生えるものでしょう。ですから、「いい加減な気持ち」でも出来てしまうのを「遣っ付け仕事」としたり、或いは気が進まない下らない仕事、何かの片手間で出来る楽な仕事などを「遣っ付け仕事」と呼びます。

遣っ付け仕事の由来

「遣っ付け仕事」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”遣り付ける”は小説家・末広鉄腸の著書「花間鶯」(1887〜88年)、”仕事”は鎌倉時代の歌人・藤原定家の歌論書「近代秀歌」(1209年)などに文言が記されています。

遣っ付け仕事の文章・例文

例文1.学費を捻出する為にバイトを始めたが、そこで働くスタッフの多くは「どうせ遣っ付け仕事だから」というやる気なしのマイナスオーラが凄くて、いつしか自分も感染し手抜きで仕事をするようになった。
例文2.10年前は世界を股に掛ける商社マンだったので、今の単純労働は遣っ付け仕事にしか感じず、プライドを保つのも難しい。
例文3.真剣にやっているつもりだが、上司からすると遣っ付け仕事にしか見えないようで説教をされた。
例文4.キャリア官僚にとっては国民の税負担を重くするのは遣っ付け仕事みたいなもので、出世レースに勝ち抜く事のみが真剣に取り組む責務となっている。
例文5.30〜40代の俳優がバラエティ番組に出演し、仲間の俳優を絶賛する姿ほど気持ち悪いものはなく、同業者を必死に絶賛する学生のような内輪ノリで互いに与えては貰うという遣っ付け仕事が成立して、本当に才能がある人を追い出す仕組みだ。
様々な仕事を「遣っ付け仕事」とした例文です。

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遣っ付け仕事の会話例

  • 今日のカレー、いつもよりも味が落ちない?

  • ごめん、やっぱりそうだった。実は友達と電話をしながら作っていたのよ。だから集中していなかったの。

  • それって遣っ付け仕事のカレーって事だよね。

  • そうよ。料理も時々は遣っ付け仕事なるって、それが普通よ。

夕食時の夫婦の会話で、妻が作ったカレーに不満を覚えるがあまり強くは文句を言えないという内容です。

遣っ付け仕事の類義語

「遣っ付け仕事」の類義語には、「お役所仕事」「突貫工事」「間に合わせ」「一時的」「雑な仕事」「お粗末な仕事」などの言葉が挙げられます。

遣っ付け仕事の対義語

「遣っ付け仕事」の対義語には、「正確な仕事」「丁寧な仕事」「丁寧な働き」「真面目な仕事「慎重な仕事振り」」などの言葉が挙げられます。

遣っ付け仕事まとめ

「遣っ付け仕事」は適当な仕事や雑な仕事振り、真剣ではない仕事などの意味となります。要するに、いい加減や無責任な仕事に対して周囲や或いは自ら「遣っ付け仕事」と表現します。

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