遮二無二(しゃにむに)
遮二無二とは、余計な事を考えずにがむしゃらに物事に取り組む、周りへを気にせずに物事を進めていくことを意味しています。多くの成功している人は時間を忘れて取り組んだ時間があると言いますが、それこそがまさしく遮二無二に物事に取り組むという事ではないでしょうか。今回は遮二無二の意味や由来、例文、類義語、対義語などを分かりやすく解説をしていきます。
遮二無二の意味とは
「遮二無二」とは、つべこべ考えないことやがむしゃらに物事に取り組む・周りを気にせず強引に物事を進めることです。芥川龍之介の「河童」や志賀直哉の「暗夜行路」でも遮二無二は文章で使われており、読書が好きな方であれば目にした事があるかもしれませんね。
遮二無二の由来
「遮二無二」の「遮二」とは、「二」を「遮る」、つまり1つのことに集中することで、「無二」とは、「二」が「無い」という意味で、前後の事は考えないことを指します。また、「遮二無二」という言葉は、その言葉の意味がほとんど変わらない江戸時代からある「差理無理(しゃりむり)」という言葉が音変化した言葉だと考えられています。
遮二無二の文章・例文
例文1.テスト3日前で遮二無二に勉強しないと赤点になってしまう。
例文2.トイレを我慢していた為、遮二無二にわき目も振らず歩いていたら電柱にぶつかった。
例文3.成功まで険しい道のりだが、遮二無二に突き進む事が唯一自分に出来ることだ。
例文4.遮二無二に攻め続け、シュートを決めることが出来た。
例文5.何を言われても遮二無二に前へ進んだ。
他の事を考えずに1つのことだけに集中している様子が伝わる例文となっています。脇目も振らずに一つの事にがむしゃらに取り組む事が重要なのかもしれません。
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遮二無二の会話例
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模試の結果どうだった?
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うーん。第一志望校の合格判定がCだった。もうダメかもしれない・・・。
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そんなことないよ!まだまだ時間はある!遮二無二に取り組めば絶対受かるって!
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ありがとう。
「遮二無二」は副詞として使われています。
遮二無二の類義語
遮二無二の類義語としては「我武者羅(がむしゃら)」「一心不乱」「猪突猛進」「無二無三」「一目散」などがあります。
遮二無二の対義語
遮二無二の対義語としては、余裕がある様子を表した「余裕綽々」や深く思案した上で行動に移す事を意味する「熟慮断行」が挙げられます。
遮二無二まとめ
今回は「遮二無二」についてご紹介しました。「しゃにむに」という音だけ聞いてもその言葉の意味は想像しずらいかもしれませんが、今回の説明で理解できたのではないでしょうか。周りを気にせずがむしゃらに取り組むことは、チームワークなどにおいてはリスキーな行為ですが、時や場合によっては後先の事を考えずに「遮二無二」に物事に取り組んだ方がいいこともあるかもしれません。