邁進(まいしん)
「邁進」とは「恐れずに努力して物事を達成するよう突き進む事」です。「努力」という言葉は大変便利なので、もう至るところで使用されていますよね。仕事やスポーツだけでなく自分磨きなどでも「努力」とするほどですが、あまりにも大勢が使うので少しは違う言葉を使用したいなら「邁進」などはどうでしょうか? ある種の「努力」以上に必死に突き進む感があるので、周囲からも好評かも知れません。
邁進の意味とは
「邁進」の意味は以下の通りとなります。
(1)目的達成に向けてまっしぐらに突き進む。
(2)恐れる事なく突き進む。
”邁”は「どんどん進んで行く」「他を越して先に出る」、”進”は「前に進む」「高い等級に上がる」「差し上げる」で、前に進むという意味を繰り返したのが「邁進」です。そこから、目的を成し遂げる為にひたすら突き進むやその為には努力を重ねるといったニュアンスが受け取れます。よって、他を気にしないで完全に集中するのを「邁進」として、「練習に邁進する」や「仕事に邁進していく」といった形があります。また、政府などが「国民の為に日々邁進させていただく」や「国家として邁進する」に「邁進していく所存」のように国を代表する立場として使われる事が多い言葉にもなっています。さらに深掘りすれば、類語でもある「努力」にしても大差がないように感じますが、「恐れるような出来事」に直面してもやり抜く決意として「邁進」を選択しているようにも受け取れます。とにかく前に進む大きな決意として、勢いや熱意を感じさせるのが「邁進」なのでしょう。
邁進の由来
「邁進」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の小説家・小栗風葉の著書「青春」(1905年)などに文言が記されています。
邁進の文章・例文
例文1.学級委員になったのでこの荒んだクラスを団結させようと担任教師と共に邁進する事を誓ったが、それから半年もしないで2人ともあえなく挫折し学校へ通うのも断念した。
例文2.増税を発表した後に総理が満面の笑顔で、「今後も緊張感をもって邁進していく所存です」といった瞬間に椅子から転げ落ち愛用のカツラがズレてしまった。
例文3.この暑さがおかしいのか、それとも国や世界中がおかしいのか、自分だけがおかしいのか分からないが、もう邁進しても何一つ変わらないので全てを放り投げて潔く諦めよう。
例文4.政府は汚染水を排出すると決めて、それこそ将来の恐怖は絶対にないと恐れを打ち消し邁進するようだが、今後はこんなやり方を他の原発や他国も追随するのは明らかだ。
例文5.ダイエットに邁進する一方で同時に筋トレにも励み、半年後ぐらいに筋肉がいい感じに成長すると今度は必死になってタトゥーを入れ始め、いつしか引きこもりのニートだったはずなのに過去が綺麗にかき消されて喧嘩に明け暮れた青春を過ごした地元で一番の不良が大勢誕生し、互いに過去には全く触れず団結しいい年の大人が狂犬のようにイキがり出す。
「邁進」を使った例文となります。
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邁進の会話例
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受験生なんだから、勉強に邁進するのは当然だろ。それを最新iPhoneが欲しいって…。
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でも、あの子は受験生の前に1人のアップル信者だっていうの。それなのに、今までは中古androidしか私たちが与えていなかったでしょう。それがどうやら引け目のようで…。
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じゃあ何か…、自分の為に合格へ向けて勉強しているというよりも、合格したら俺たちがiPhoneの新品を購入してくれると信じて、それをモチベーションで勉強しているのか? 何て変わった奴なんだ!
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だから、それぐらいiPhoneが欲しいのよ。iPhoneさえあれば友達も出来て、素敵な彼女と付き合えて、大企業に就職できるって信じているのよ…。だって、あの子のandroidスマホの裏には自作のアップルマークが貼られているんだから。
受験生の子を持つ両親の会話内容です。
邁進の類義語
「邁進」の類義語には「進む」「前進」「直進」「突進」「驀進」「進行」「専念」「専心」「突撃」「猪突猛進」「熟慮断行」などの言葉が挙げられます。
邁進の対義語
「邁進」の対義語には「後退」「退行」「背信」「泰然自若」「沈思黙考」などの言葉が挙げられます。
邁進まとめ
目標を達成する為に躊躇などをせず一気に突き進むのが「邁進」です。仕事や勉強を頑張るだけでなく、政治家などが国民の為に働く際の決意にも「邁進」がよく使われ、他の事に気を取られず必死に努力するといったニュアンスがあります。