「量的緩和」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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量的緩和

日本経済はバブル景気や失われた20年もあり、ここ数十年は大きな浮き沈みを経験してきました。もちろん良い時も悪い時もありますが、その中で日本銀行や旧大蔵省・現財務省の持つ力や政策は日本経済の方向性を決める非常に重要な指針となります。
今日紹介をする「量的緩」についても日本経済の中でも重要な経済政策となり、将来またこの言葉が出てくる可能性はありますので、この機会にしっかりと覚えておくといいでしょう。

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量的緩和の意味とは

量的緩の意味は「量的金融緩政策」の略称であり、英語だと「Quantitative easing」となります。量的緩は一般の銀行が日本銀行に持っている当座預金の残高を増やす事によって、金融緩を行う政策です。少し分かりにくい説明ですが、マネーサプライとも呼ばれる通貨供給量を増やす事で日本銀行が金融機関から国債や手形を買い、資金供給を行い、金利低下をさせて通貨の市場流通量が増える事で金融機関の資金が運用や融資に向く事になり、結果として一般への充分な資金供給がされる事になります。

量的緩和の由来

量的緩の由来はバブル景気後、日本の各金融機関が債務超過に陥り、資金繰りに苦しみ、一般への適正な資金供給が出来ずに、消費者の消費低迷に歯止めがかからずデフレが大きく進んでいました。物価上昇率を高める政策として90年代は公共事業の増加を行いましたが、縮小になったタイミングで東亜燃料工業の社長であり金融政策決定会合の審議委員であった中原伸之氏から提案されて、2001年3月より導入に至りました。

量的緩和の文章・例文

例文1.量的緩政策はデフレ脱却の切り札だ
例文2.公共事業投資と量的緩の目的は物価上昇率を高める事だ
例文3.量的緩政策には今なお批判的な声もある
例文4.ハイパーインフレへの懸念も量的緩にはある
例文5.量的緩政策にはマイナス金利の発生も引き起こした
経済政策においては、いつの時代も称賛も非難もあります。この量的緩についても賛否両論ありましたが、2001年当時においては最善の策であったのかは、これから先の経済動向や政治動向の中で判断をされていく事になるでしょう。

量的緩和の類義語

量的緩の類義語は政策である為ないが、関連語としては「マネーサプライ」や「マネタリーベース」、「政策金利」などがあげられる。これらの関連語は量的緩の考え方のベースとなる部分であるので、関連して覚えておくといいでしょう。

量的緩和まとめ

量的緩の原則の考え方は一般銀行の当座預金残高(日本銀行内)を増やして、一般流通するマネーサプライを増やすというものであり、これが景気に直結するかは経済学者の中でも意見が分かれるところであり、当時の日銀総裁であった白川氏も「金融システムの安定を維持する上では効果があった」と認めていましたが、景気回復の助力になった点については限定的であったと言っています。この様に経済政策は基本的に短期間での効果だけではなく、先々の影響も考慮する必要があります。そういった点でもこれからの日本経済の動向には注目ですね。

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