「金の草鞋で尋ねる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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金の草鞋で尋ねる(かねのわらじでたずねる)

「金の草鞋で尋ねる」とは「頑丈な鉄製の重い草鞋を履いて探し回る事から、苦労をしてでも大切な物を探し出す喩え」です。近年は独身者が増えたり晩婚化が進んでいるので、意地でも結婚を希望する人は「金の草鞋を履く気概」となって最高のパートナーを求めている事でしょう。そんな苦労をしてでも大切な何かを探す際に用いる表現が「金の草鞋で尋ねる」です。

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金の草鞋で尋ねるの意味とは

「金の草鞋で尋ねる」の意味は以下の通りとなります。
 (1)辛抱強く探し回る喩え。手に入れ難い物事の喩え。
 (2)下が擦り切れない鉄製の草鞋で探し回る事から、根気よく探し回って歩く喩え。
 (3)「金の草鞋で探す」「鉄の草鞋で尋ねる」なども同義。
”金の草鞋”は「鉄製の草履」から、全く擦り切れない草鞋を履いてまで辛抱強く探し回るのが「金の草鞋で尋ねる」です。この諺は時代背景を加味しないと理解するのが難しく、要するに昔は誰もが履いていた草鞋というのは軽くて便利な反面で擦り切れたりして駄目になるのも早かったのです。しかし、鉄製なら重くなり歩くのも大変だが壊れる事もありません。そこから、そんな苦労をしてでもどうしても手に入れたい物事や探し回るといった決意として「金の草鞋で尋ねる」となります。よって、努力や苦労をしてでも欲する際に「金の草鞋で尋ねてでも、最新○○を購入する」といった風に使用します。

金の草鞋で尋ねるの由来

「金の草鞋で尋ねる」の由来は残念ながら不明です。草鞋の歴史として奈良時代に中国から藁が伝わると同時に、材料として作り上げた草鞋も入ったとされています。その後はより改良を重ねて現代にも通じる草履が平安時代に完成をして、歩きやすさなどが大幅に良くなったのです。

金の草鞋で尋ねるの文章・例文

例文1.ハローワークには金の草鞋で尋ねる気概で就職先を探しているが、良い所は1件もなく今日も人生に絶望した気分をもらって家路に着いた。
例文2.闇金は逃げた債務者を地獄の底まで金の草鞋で尋ねると小説や漫画では描かれているが、それが嘘か本当なのか実体験をする勇気はない。
例文3.現代人はゲームのアイテム探しは金の草鞋で尋ねる執念を燃やすが、恋人作りや仕事の出世で必死になるのは無駄な努力と断罪する一方、芸能人やスポーツ選手の不倫スキャンダル等にはとことん厳しいのだから実に身勝手だ。
例文4.老いた母は未だに息子の結婚相手を金の草鞋で尋ねるように探してくるが、その度にフラれては母のご馳走を食べて慰めてもらい体重が増えるというサイクルが延々と繰り返される。
例文5.官僚という生き物は国民を幸せにする政策では金の草鞋で尋ねるような努力を一切せず、代わりに銀座や赤坂のお気に入り飲み屋を探すには金の草鞋で尋ねるのも平気でじっくり時間を掛けるという本末転倒ぶりである。
「金の草鞋で尋ねる」を使った例文となります。

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金の草鞋で尋ねるの会話例

  • えー、ジョンが脱走した! いつ居なくなったの? ちゃんと鎖はしていたの?

  • 私が居る時だから、鎖はしていないわよ。いつも通りに部屋で放していて、ちょっと目を離した隙に庭から逃げたみたいなの。どうするあなた?

  • 取り敢えず近所を探してくれよ。俺も早く帰るから。

  • 分かった。私も子供達に電話して、全員で金の草鞋で尋ねる気持ちで絶対に探し出すから。

愛犬ジョンが家から逃げ出してしまい、妻が夫に相談の電話をするという内容です。

金の草鞋で尋ねるの類義語

「金の草鞋で尋ねる」の類義語には「金の足駄で尋ねる」「鉄の下駄で尋ねる」「負うた子を三年探す」「草の根を分けて探す」「草を分けて捜す」などの言葉が挙げられます。

金の草鞋で尋ねるの対義語

「金の草鞋で尋ねる」の対義語はありません。補足として「探す」の対義語は「隠す」「遮る」「隠蔽」、「草鞋(靴)」の対義語は「帽子」「キャップ」「被り物」になります。

金の草鞋で尋ねるまとめ

底が擦らない鉄の草鞋で歩き回り必死になって探すのが「金の草鞋で尋ねる」です。それぐらい大事な物はどんな苦労をしてでも手に入れるという意気込みが伝わってきます。また、そんな思いをしないと探せない希少な物にも用いる表現です。

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