「金星」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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金星(きんぼし)

2019年の1月16日に横綱・稀勢の里関が引退を表明しましたが、日本人横綱として目に見えないプレッシャーや責任、重圧というものがあったのでしょう。そんな相撲界で使われる特殊な言葉として「金星」という言葉があります。相撲に興味がない方や若い世代では意味がわからないという人もいると思いますので、金星について意味を説明していきます。

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金星の意味とは

金星は「きんぼし」と読みますが、意味は相撲において平幕力士が横綱に勝つ事を指します。三役以上(小結・関脇・大関)の力士が横綱に勝っても金星にはなりません。
また平幕力士が金星をあげる事で実はお金の面でも大きな恩恵を受ける事が出来るようになります。力士は毎月の給与の他に本場所毎に支払われる報奨金があります。これは成績によって左右されるもので、持ち給金と呼ばれますが、場所ごとに「持ち給金×4000倍」の金額が支給されます。
金星をあげると、この持ち給金が10円加算されます。その為「10円×4000倍」ですので、4万円支給額が増えます。しかも一度金星をあげて獲得した持ち給金は原則下がる事はありません。その為、現役を続けている限り、金星をあげた分だけ報奨金が増えるのです。また給金が一番増えやすいのケースは勝ち越しをする事(本場所で8勝以上あげる事)です。
平成の大横綱である白鵬を例にあげると、昨年時点で持ち給金は「1,990.5円」でした。その為、場所ごとに支給される金額も「796万2千円」にもなります。そう考えると「土俵には銭が埋まっている」と相撲界の格言も夢がありますね。

金星の由来

金星の由来は大正の時代から相撲界では使われてきた言葉ですが、1930年に正式に金星が決められ、そこから百年近くも相撲界では金星が伝統に組み込まれています。

金星の文章・例文

例文1.横綱に勝って、金星をあげるために研鑽にはげむ
例文2.金星は献上ではなく、配給すると表記をする
例文3.金星をあげると三賞という特別賞がもらえる確率があがる
例文4.君があんな素敵な人と結婚できたのは、大金星と言えるよ
例文5.土俵には銭が埋まっていると師匠に教わり、金星を目指して力士は稽古に励む
相撲界の風習や文化、伝統は一般社会とは一線を画しているところもあり、言葉も同じように独特の使い方をするケースもあります。最近はスポーツ新聞やスポーツニュースでも当たり前の様に使っているので、覚えておくといいでしょう。

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金星の会話例

  • 最近、相撲が好きでテレビでもよく観るんだよね。

  • 相撲って、ルールもあんまりわからないんですよね。
    面白いんですか?

  • 面白いよ!この間なんて、見事な金星をあげてたんだよ!

  • じゃあ、私も今度観てみます!

相撲好きな方は、ニュースなどでよく耳にする言葉ではないでしょうか。

金星の類義語

金星の類義語としては「大金星」「殊勲」「敢闘」「番狂わせ」「波乱」などが挙げられるでしょう。

金星まとめ

日本人横綱として期待された稀勢の里関も残念ながら引退する事になりましたが、稀勢の里関の場合は横綱在位12場所で18個の金星を配給しています。配給率は過去ワーストとなってしまっています。
ただ横綱になってからは、怪我の影響もあって本来の力を発揮できない事も多かったのが非常に残念です。国技である相撲で金星を日本人力士が獲得できる様に応援していきたいですね。

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