金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)

「金時の火事見舞い」とは「昔話・金太郎のモデルとなった金時は赤い顔が特徴な事から、顔が極端に赤い人や酒に酔った状態などの喩え」です。昔はフェイスケアといった美容への概念は皆無なので、男女問わず赤ら顔が多かったようです。昔話でも大抵で子供達の頬は赤く表現していますし、それだけ肌が炎症を起こしていたと思います。そんな赤ら顔や酔った赤面を意味する「金時の火事見舞い」の解説となります。

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金時の火事見舞いの意味とは

「金時の火事見舞い」の意味は以下の通りとなります。
 (1)非常に顔が赤い喩え。酒を飲んだ赤ら顔の事。
 (2)平安時代の武士で赤い顔の特徴を持つ坂田金時が火事見舞いに行くとさらに顔が赤くなる事から、飲酒などで顔が真っ赤になった際の表現や喩え。
 (3)「金時の醤油炊き」「猿の火事見舞い」なども同義。
”金時”は「平安時代の武士で源頼光の四天王の一人である坂田金時」「坂田公時も同義」「昔話・金太郎のモデル人物」、”火事見舞い”は「火事被害に遭った人を見舞う事」で、赤い顔という特徴を持つ坂田金時が火事に遭った人を見舞いに訪れるのが「金時の火事見舞い」です。これだけでは意味が伝わりませんが、金時は元から顔が赤いのに見舞いに訪れて酒などをご馳走になると顔がさらに赤くなる事から、このような顔が異常に赤くなった人や泥酔のように真っ赤な状態を揶揄比喩表現として使われます。因みに昔話「金太郎」の主人公とされる人物は坂田金時の若い頃という設定です。

金時の火事見舞いの由来

「金時の火事見舞い」の由来は平安時代の武士である坂田金時とされますが、それ以上の詳細は分かっていません。文献としては明治時代の小説家・田山花袋の著書「東京の三十年」(1917年)などに文言が記されています。

金時の火事見舞いの文章・例文

例文1.幼い娘は大笑いをするとまるで金時の火事見舞いになるが、その表情がまた可愛い。
例文2.今年の忘年会では課長が金時の火事見舞いになって大いに盛り上がった。
例文3.愛犬は私が泥酔で金時の火事見舞い状態でも、変わらずに尻尾を振って懐いてくれる我が家唯一の味方だ。
例文4.芸人が番組で酒を飲み金時の火事見舞いな姿を披露してトークを繰り広げるが、普段から面白くないのに酒の力を借りるのが姑息で見ていられない。
例文5.今回のクリスマスに正月も一人でイオンで買い揃えた酒を飲んで金時の火事見舞いな酔った姿をライブ中継すると、モニターには切ない・悲しくなるというコメントが溢れたが、それでも懲りずにいられる自分は誰よりもタフで無敵だ。
「金時の火事見舞い」を使った例文となります。

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金時の火事見舞いの会話例

  • 質問者アイコン

    四十を越えたのに、未だにあがり症な俺ってどうなのよ!

  • 回答者アイコン

    それも個性じゃないの。

  • 質問者アイコン

    会社でのプレゼンの度に金時の火事見舞いになるのも個性って…。美容整形とかで治らないのかな?

  • 回答者アイコン

    美容整形とはまた違うんじゃないの? もっと精神的な問題だと思うから、メンタルトレーニングとか受けてみる?

赤ら顔な体質を気にする夫とその妻の会話となります。

金時の火事見舞いの類義語

「金時の火事見舞い」の類義語には「紅葉を散らす」「猿の花見」「金時が酒に酔ったよう」「赤面の至り」などの言葉が挙げられます。

金時の火事見舞いの対義語

「金時の火事見舞い」の対義語はありません。補足として顔が青くなるのは「顔色を失う」「血の気が失せる」「血の気が失せる」「顔面蒼白」などの言葉が挙げられます。

金時の火事見舞いまとめ

元々顔が赤い人や酒を飲んで酔って赤くなっている状態の喩えが「金時の火事見舞い」です。”金時”は平安時代に活躍し昔話「金太郎」のモデルとなった人物ですが、顔が赤いという特徴も持っていました。そこから誕生した諺が「金時の火事見舞い」です。

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