「金融ビッグバン」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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金融ビッグバン

金融ビッグバンとは、昨今では日銀の金融政策全般を指す言葉として定着していますが、本来の意味とは異なっています。当初は、日本の東京証券取引所をニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所並みの規模する事を目的とした、世界三大市場に仲間入りするレベルに引き上げた事でした。
しかし、現在はこの株式など投資用語と言うよりも、1996年の橋本内閣が起こした金融市場の活性化を目的とする大改革として認知され、当時は「日本版ビッグバン」と持て囃され、流行語大賞を受賞するほど人気の言葉となりました。

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金融ビッグバンの意味とは

東京証券取引所を世界規模の取引所にする為、金融自由化を進めて、ロンドンやニューヨーク取引所に引けを取らないようにするのが、本来の「金融ビッグバン」の意味となります。
大きな目玉となったのは、株式売買手数料の自由化で、これがあったお陰で現在のネット取引での激安手数料が実現しています。他にも、生命保険や損害保険の相互乗り入れの解禁、銀行への異業種参入の許可なども現在まで脈々と受け継がれています。
更に深堀すると、バブルの負の遺産や大手銀行の合併なども相まった時代でもあるので、それらの銀行改革など全てを含めた総称として「金融ビッグバン」が便利な言葉として使われた背景があります。

金融ビッグバンの由来

ビッグバンという言葉が、金融や経済用語として最初に使われたのは、イギリスとされています。1986年10月に、当時のサッチャー政権がロンドン証券取引所で行った金融改革で、株取引などの際に売買の気配値を常時表示するマーケットメイカー制を導入させ、この一大改革が金融ビッグバンと呼ばれました。
日本もこの成功例に習い、また宇宙誕生の大爆発という意味のインパクトも良かった事から、金融ビッグバンや日本版金融ビッグバンと呼ばれるのが一般的となったのです。

金融ビッグバンの文章・例文

例文1.イギリスで金融ビッグバンと言う言葉が初めて使われた
例文2.日本版金融ビッグバンは1996年から始まった金融政策とされる
例文3.金融ビッグバンの時代を振り返る
例文4.金融ビッグバンの誕生が世界の金融市場劇的に変えた
例文5.もし日本で金融ビッグバンが起こっていなかったらどうなったか
日本版金融ビッグバンと世界の金融ビッグバンでは多少意味合いが違いますが、それでももし日本で金融改革が遅れていたら、バブルの負の遺産から立ち直る事ができなかったかも知れません。当時の大手銀行やリストラされた行員は思い出したくない事でしょうが、為替の自由化や株式取引手数料の自由化、ネット業者などが銀行や証券会社への参入など、その功績が大きいのも事実です。

金融ビッグバンの類義語

そもそもが、”金融”と”ビッグバン”の二つの言葉を合わせた造語となるので、そこを踏まえた類義語となると、「構造改革」や「金融改革」、「経済改革」などが似た意味となります。特に「金融改革」は、その意味や使われ方なども、金融ビッグバンとほぼ同じと捉えて問題がありません。

金融ビッグバンまとめ

発端となったのはロンドンの金融改革だが、日本では銀行や証券取引所や保険など金融市場の全般における大改革が「金融ビッグバン」となります。この改革後で、日本の金融市場劇的な変化を遂げたが、一部では失敗という声があるのも事実です。

現に米英からは10年程度も遅れた事で、失われた10年や完全なる自由化からは程遠い事から、皮肉揶揄する声が未だにあります。
日本版金融ビッグバンのきちんとした成果をはかるには、もう少し時間が必要かも知れません。

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