金鷲旗(きんしゅうき)
「金鷲旗」とは「全国の高校柔道部にとって憧れの優勝フラッグであり大会名」です。柔道を生み出した日本は、五輪や世界大会で金メダルを獲得するのが至上命令となっていて、それだけいつの時代も素晴らしい選手が揃っています。将来の金メダル候補が活躍する大会が「金鷲旗高校柔道大会」で、全国各地の若き柔道家が集って高校日本一の称号を争っています。そんな大変名誉な「金鷲旗」についての解説となります。
金鷲旗の意味とは
「金鷲旗」の意味は以下の通りとなります。
(1)高校生の柔道大会「金鷲旗高校柔道大会」で優勝校が手にする優勝旗の呼び名であり大会名。
(2)九州柔道協会が毎年開催する高校生の全国柔道大会「金鷲旗高校柔道大会」の略称。
(3)「夏の福岡」「地獄の金鷲旗」とも呼ばれ同義。
「金鷲旗」は毎年7月下旬に福岡市で開催される高校生の柔道オープントーナメント「金鷲旗高校柔道大会」の略称であり、また優勝校が手にする優勝旗が「金鷲旗」と呼ばれています。高校生にとっては他にも有名な「全国高等学校総合体育大会柔道競技大会」(インターハイ)と「全国高等学校柔道選手権大会」が合わせて柔道の三大大会となりますが、唯一テレビ中継されるのが今回の「金鷲旗高校柔道大会」であり、選手にとっては注目を浴びるチャンスでもあるので高校野球の甲子園をもじって「夏の福岡」とも呼ばれています。大会の特徴としては、男女共に5人勝ち抜きの団体戦で、優勝するまで最低8試合を勝ち進むのと最終日は5試合と苛酷な事から揶揄して「地獄の金鷲旗」とも呼ばれます。このような点から優勝するのは他大会よりも難しく、また運よりも実力が試されるので全国の柔道部員は「金鷲旗」を獲得するのを目指して、日々苦しい特訓に耐えているのです。因みに最近「金鷲旗」が注目されたのは、東京五輪の女子金メダルコンビの阿部詩選手と素根輝選手が直接対決をした2017年の「金鷲旗高校柔道大会女子決勝」が最注目をされ、Twitterのトレンドワードでランキング入りをしました。
金鷲旗の由来
「金鷲旗」である「金鷲旗高校柔道大会」は1916年に前身である「九州学生武道大会」として初めて開催され、その後1959年に現在の「金鷲旗高校柔道大会」に改称されました。
金鷲旗の文章・例文
例文1.柔道部出身なので昔を思い出して金鷲旗を夢中でテレビ観戦した。
例文2.金鷲旗を手にした生徒は一生の思い出になるだろう。
例文3.金鷲旗の大会に出場して活躍すれば、将来の五輪選手となったも同然である。
例文4.柔道部として金鷲旗を目指す選手も立派だが、それを支える家族も大変なんだろうと気遣ってしまう。
例文5.日本では柔道は根強い人気を誇り裾野も広いので、仮に金鷲旗を獲得できなくても、将来は警察官にでもなれば安泰だ。
柔道大会として「金鷲旗」を使った例文です。
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金鷲旗の会話例
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さっきからスマホで何を見ているの?
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柔道の記事。東京五輪の影響もあって、柔道ファンが増えているそうです。
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やっぱりそうなのかー。俺も学生時代は柔道に明け暮れたなー!金鷲旗を目指して、毎日遅くまで練習の日々だったよ。
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本当に柔道部だったんですかー? どうせ通信教育とかですよね。
職場同僚男女による柔道の会話内容です。
金鷲旗の類義語
「金鷲旗」の類義語には、「玉竜旗」「優勝旗」「チャンピオンフラッグ」「黒獅子旗」「黒鷲旗」などの言葉が挙げられます。
金鷲旗まとめ
「金鷲旗」は高校生の柔道大会「金鷲旗高校柔道大会」の略称であり、また優勝旗の事でもあります。全国の柔道部員にとっては高校球児の甲子園のような存在なので「夏の福岡」や苛酷さから「地獄の金鷲旗」とも呼ばれ、それだけにテレビ中継もされある種のステータス的な大会であり、そこで優勝し「金鷲旗」を授与されるのが最大の勲章なのです。だから、柔道ファンも「金鷲旗」は特別的な大会として扱っています。