鈍行列車(どんこうれっしゃ)
日本は国内各地に様々な電車があり、実は世界から見ても電車大国と呼ばれるほど電車の文化が発達している国だと言われています。最近では鉄道ファンを指す「鉄っちゃん」や「鉄子」という造語が作られたり、のんびりと普通列車で行く旅を楽しむ人も増えているようです。そこで今回は電車に関わる言葉で、「鈍行列車」というものをご紹介します。近年ひそかに「鈍行列車での旅」というのも注目されているので、ぜひここで意味を覚えていってください。
鈍行列車の意味とは
「鈍行列車」とは、普通列車の中でも各駅停車する列車を指して使われる総称です。普通列車とは、乗車料金以外の料金(特急料金・急行料金など)がかからない列車のことを言います。そのため通過駅がある快速列車のようなものは普通列車に含まれますが、その中でも各駅に停車する列車のことを「鈍行列車」と呼びます。会話中では「鈍行(どんこ)」と略して使用されることが多いようです。
また、列車とは関係なく「すぼんやりしている人・のろまな人」という意味で使われることもあるようです。
鈍行列車の由来
「鈍行」という言葉自体が急行列車ではない普通列車のことを指し、小さな駅でも停車してノロノロ行く列車という意味を込めてこのように呼ばれます。漢字の意味としては、「にぶい・のろい・のろま」といった意味の「鈍」と、「行く・歩く・進む・めぐる・道のり」といった意味の「行」が組み合わさって「のろのろ行く列車=各駅停車の列車」となったようです。
鈍行列車の文章・例文
例文1.鈍行列車に乗って、景色を楽しみながらのんびり旅するのも悪くない
例文2.特急列車は早く目的地に着くがその分特急料金がかかるので、時間はかかるが鈍行列車で行くことにする
例文3.ローカル線の鈍行列車はそのレトロな雰囲気や田舎を走る姿から、ひそかに鉄道ファンからの人気を集めている
例文4.田舎の鈍行列車は地元民の足としてだけではなく、旅行の楽しみの一つとして利用される事も多いそうだ
例文5.各駅に停車しながらゆっくり走る鈍行列車は、その土地の風景を楽しむのにうってつけである
以前は鈍行列車は地元民の足として使われ、旅行客は急行列車などの目的地に早く到着する列車を使用していましたが、最近ではその土地の風景を感じられるという理由から鈍行列車で行く旅行も人気が出ているようです。
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鈍行列車の会話例
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今年の夏は、自然の多い田舎の町に旅行してみない?
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それはいいね。都会に住んでいるとあまり自然に触れられる機会がないし、田舎の風景とかを見て癒されたいな。
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せっかく自然の多い所に行くなら、特急列車じゃなくて鈍行列車でのんびり風景を楽しみながら旅行するのはどうかな。
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賛成!地元の人と同じように、地元の電車に乗ってみたいな。
「鈍行」と呼ばれる通り速度が遅い上に各駅に止まるので移動の時間はかかりますが、その分風景を味わうことができます。
鈍行列車の類義語
通過駅がある「急行列車」や「特急」「エクスプレス」などは、反対の意味合いとして使われるので対義語と言えるでしょう。
鈍行列車まとめ
いかがでしたか?急行・特急・快速などに対して「のろのろ行く」という意味で「鈍行」と呼ばれてきましたが、実は鈍行列車ならではの良さもあるという事で今後さらに注目されるかもしれませんので、ぜひここで意味や由来を覚えておいてください。