「鑑みる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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鑑みる(かんがみる)

鑑みるとは、人を参考にしたり、過去の事例や事実を振り返ったりすることを意味しています。言葉として日常会話で口に出す事はあっても、漢字ではどのように書くか分からなかったり、そもそもの意味をきちんと理解していない事ってありませんか? 「鑑みる」(かんがみる)もそんな言葉の一つで、正確な意味よりも前後の脈絡から使ってしまう事もあります。そこで、知っているようで知らない言葉である「鑑みる」を状況に応じてきちんと使えるように、正しい意味や由来、例文。類義語、対義語などをまとめてみました。

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鑑みるの意味とは

鑑みるには、参考にする、照らし合わせる等の意味があります。しかし、「考える」と発音が似ている事から、「熟慮」や「考慮」する際に用いてしまう事もありませんか? 例えば、「○○を参考にして考えて見る場合」は、「鑑みる」でも「考慮」するでも大差がない気もします。しかし、「鑑みる」の場合は参考や照らし合わせる前提が大事になるので、単なる「考える」とはそこが大きく違ってきます。また、先例となるお手本がある事から、「鑑」(鏡:かがみ)という文字が使われているのです。

鑑みるの由来

前記しましたが、「鑑みる」の由来は「鏡」と深い関係があるとされています。お正月に鏡餅を置く風習がありますが、そこには神様と人の間を取り持つ意味があるとされています。よって、鏡には神様が宿ると信じられ、その鏡は己を映すだけでなく、手本や規範も映すと大事にされてきたのです。鏡餅は元々は「鑑みもち」(かんがみもち)で、それがが時代と共に変化して、今の「かがみもち」と呼ばれるようになりました。

鑑みるの文章・例文

例文1.今年の株価は、昨年の動きを鑑みると多分上がるだろう
例文2.鑑みる事を繰り返した結果、今回のプロジェクトは断念すると決定した
例文3.前年の売上を鑑みると、今年は不景気だったのでさらに悪いと予想できる
例文4.アメリカと中国はこれまでの会談を鑑みると、どのように転ぶか判断できない
例文5.裁判の判決ほど、過去の判例を鑑みるものはない
「鑑みる」という言葉の性質上、仕事関係などきちんとした大事な場面で用いられるのが一般的です。友人や家族などの会話で、「鑑みる」が出てくる事はまずありえません。

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鑑みるの会話例

  • この資料についてなんだが。

  • はい、なんでしょうか。何か内容に不備がありましたか?

  • 不備というか…この結果についてなんだが、この調査結果を鑑みるに結果のグラフがずれているように思うんだが。

  • 確認いたします。確かにずれていますね、失礼いたしました。すぐに訂正いたします。

会議前の資料についての上司と部下の会話でした。このように、鑑みるという言葉が使われます。

鑑みるの類義語

鑑みるの類義語には、「考慮する」「顧みる」「慮る」などの言葉が挙げられます。

鑑みるまとめ

決定や決断をする際に、前例や同様事例と照らし合わせたり、参考にして考えをまとめる事が「鑑みる」となります。良く似た意味の言葉も多いので誤用するケースも多いですが、鏡が元になった言葉と理解をすると、大筋の意味も納得できます。

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