閑話休題(かんわきゅうだい)
小説を読んでいる際、「閑話休題。」という表記で話を分ける際の文章として、このような表現が使われているのを見たことはないでしょうか。よく話の「区切り」として使用される文ですが、もしかしたら意味を間違って使用しているかもしれません。今回はそんな「閑話休題」という言葉の解説をしていきます。
閑話休題の意味
閑話休題は、「余談から本題に戻る」という意味の言葉です。全く別の話同士の区切りとして、閑話休題ですが、と「本文から余談に移る」際に使用するのは間違いなので気をつけましょう。
また、「閑話」は無駄話や、静かに談話することを指します。「休題」はそれまでの話を一旦やめることを指します。続けて「閑話休題」となりますと、「今まで話していた余談は一旦やめ、本題に戻りましょう」という意味になるのです。
元々は書き文字としての四字熟語ですが、現在では話し言葉として使用されることもしばしば見られます。
閑話休題の由来
「閑話休題」は、古代中国の歴史小説「水滸伝(すいこでん)」における表現が由来となっているようです。
日本語にして「閑話をとりて休題し」という表現が、語源となっています。
閑話休題の文章・例文
例文1.そういえば彼は野球ではなくフットサル派だったと言っていた。閑話休題。僕は彼の表情など一切見ずに、意気揚々と来シーズンの話をした。
例文2.さて閑話休題ではありましたが、本件に何か意見がございましたら、お気軽に挙手をお願いいたします。
例文3.以上は閑話休題として、本題に戻る。
例文4.そんなこともあったものだ。閑話休題。母は父とは違って優しいと自分を指していうが、過去を見れば僕にとっては明け透けな話題である。
例文5.まあそんなことは閑話休題として、また説明に入りますのでよく聞いていてください。
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閑話休題の会話例
-
猫アレルギーは聞くけど、犬アレルギーって聞かないよね。
-
そういえばそうね。そう言われると何故なのか気になっちゃうわ。
- 問
いや閑話休題で悪いんだけどさ。実は僕、猫アレルギーなんだけと猫を飼い始めたんだ!
-
わあ!あなたペット飼いたいって言ってたものね。最近は掃除をすればアレルギーでも大丈夫な場合があるって言うし、よかったわね!
余談が長引いてしまう場合も会話の中では多くありますので、閑話休題という言葉をうまく使って、会話がスムーズにいくように心がけましょう。
閑話休題 の類義語
閑話休題の類義語は、「それは置いておいて」や「余談はこれくらいにして」などの慣用句が挙げられます。
閑話休題まとめ
休題と言われると、「本題は置いておいて一旦お休みの話をしましょう」という意味に捉えられがちですが、実は逆であるということを覚えておきましょう。
四字熟語としては珍しく、この言葉のみで一文が構成されることもある熟語です。本題に戻す際に一言「閑話休題でしたが」と付け加えると、相手も気を引き締めて本題に戻ってくれそうな魔法の言葉ですね。