闊達(かったつ)
「闊達」とは「度量が大きい人や心が広い人」です。男女共に実は顔やスタイルが良いと外見を誉められるよりも、内面を誉めてもらう方が嬉しく感じるのではないでしょうか? ですが、内面を誉めるのも言葉選択が案外と難しくて適切な何かというと、今回の「闊達」などは相応しいのかも知れません。
闊達の意味とは
「闊達」の意味は以下の通りとなります。
(1)度量が大きくて小さな物事に拘らない。
(2)明るくて心が広く小さな事を気にしない性格。
(3)「豁達」とも書き同義。
「闊達」は心が広くて小さな出来事を気にしない性格の事です。そんな性格の人を褒める言葉であり、また目指すべき憧れの姿ともなります。俗に言う豪快な人や大物に対して使う事が多く、例えば「あの人は闊達な性格」や「自由闊達になりたい」といった形です。「心が広い人」を寛容や寛大と言いますが、さらに追加で小さな事を気にしないというサッパリした性格や楽天的であるので、周囲からも好かれる人物とも受け取れます。そんな好人物を称えて「闊達」や「闊達自在」と表現します。
闊達の由来
「闊達」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては鎌倉時代の臨済宗の僧・東海一漚子の書物「東海一漚集」などに文言が記されています。
闊達の文章・例文
例文1.彼は表面上は闊達な雰囲気を出すが、SNSでは攻撃的で自分と考えを違う者を罵倒して信者から絶賛される事に喜びを見出しているが、そんな行為を人は愚かだと呆れる。
例文2.この息苦しい社会で闊達な気性を振舞えるのは単なる天然か、実家が大金持ちのどちらかだろう。
例文3.「お前は自由闊達な人だからどこに行ってもうまくやれる」と調子良い事を部長から言われたが、結局は役立たずとリストラ処分された事に変わりなく、あれだけ尽くしても首切りは一瞬でもう悔しくて復讐したいぐらいだ。
例文4.日本代表のFWが己の闊達さを改めて証明するような劇的で豪快すぎるヘディングシュートをゴールに突き刺した。
例文5.結婚する前までは自分でもどちらかといえば闊達な方だと思っていたが、結婚後は小遣いが減らされ休日は家事全般を手伝わされるようになると、別人のようにセコイ性格になってしまい部下にも1円単位での割り勘を要求するのが当たり前になった。
「闊達」を使った例文となります。
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闊達の会話例
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近所の○○さんのところの旦那さん。体も大きいけど、心も大きいみたいだよ。
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何かあったの?
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ボール遊びをしていた子供たちが間違って自分の車にぶつけても、文句一つ言わないどころか、ボールの投げ方が正しくないって逆に熱心に教えたんだって。
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それは確かに闊達な人って言えるけど、もしかして動画の隠し撮りでもしていたんじゃない? 近所の子供たちに寛容な俺最高みたいな感じで…。
近所に住む闊達な住民について会話をしています。
闊達の類義語
「闊達」の類義語には「寛大」「鷹揚」「寛仁」「開豁」「ゆとりがある」「心豊か」「大様」「大らか」などの言葉が挙げられます。
闊達の対義語
「闊達」の対義語には「狭量」「偏狭」「心の狭い」「偏屈」「せせこましい」「器の小さい」「小者」「度量の小さい」などの言葉が挙げられます。
闊達まとめ
度量が広く何事にも動じないような性格が「闊達」です。所謂、大物タイプであったり自由な人などに対して誉め言葉として使い、反対に度量が狭い人は「狭量」や「小者」といった表現になります。単に心が広いとするよりも「闊達」を使う事で大人的な表現となるので、その場の状況に応じて用いるべきでしょう。