露骨(ろこつ)
｢露骨｣とは｢戦死した人の骨が晒されている事から、感情などを隠さす曝け出す事｣です。本来は隠しておくべき感情ってありますよね。例えば、上司から説教をされていても不満な顔をしないで大人しく受け入れるや、嫌いな相手でも表面上は笑顔で接するなどです。これらは人間関係の構築で必要不可欠ですが、そんな常識を無視して自分が面白くないからと明らかに嫌な表情をしたり、舌打ちなどをして不快感を出す人です。こんな態度が俗に言う｢露骨｣であり、ある意味でとても正直な人なのでしょう。それでは｢露骨｣の解説をさせて頂きます。
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露骨の意味とは
｢露骨｣の意味は以下の通りとなります。
(1)感情を隠さずありのままに表す。
(2)戦死して骨を戦場に晒す事。
(3)骨を晒す事が転じて、欲望などの感情をむき出しにして隠さず、ありのままの姿を出す事。
”露”は｢むき出し｣｢公になる｣｢気持ちを隠さず公然とする｣｢草の上の水滴｣など、”骨”は｢脊椎動物を構成する構造物｣｢建造物などを形作る材料｣などで、そこから｢骨が露わな状態｣から｢何でも本音をぶつけるような態度や口調｣が｢露骨｣となります。その多くでは、相手の不快な態度などに嫌気を覚えて｢露骨な人｣とする形があります。大人の場合は普通は本心となる感情などを隠して、相手に嫌われないような態度をするものですが、それを拒否しているかの如く明らかに包み隠さず表現する人も時としています。それは警察や政治家などの権力を握る側から、飲食店やスーパーの店員など様々です。しかし、同時にこちらも相手からすると｢露骨な人｣だと思われている可能性もあるので、実はお互い様なのですが、不満な思いを口にせず胸に納めるのが｢露骨｣に感じた時の態度であり、｢あなたは露骨な人ですね｣と態々言う人は相当稀です。よって基本的には不快を覚えた際のネガティブな表現であり、こちらが気分良くない態度や感情をストレートにぶつける人を｢露骨｣と表現します。或いは対人関係以外でも、世間を逆なでするような過激な表現でも使うので、映画や雑誌などの持論正論から性描写、他にもゲスな金儲けなども｢露骨｣となります。使い方としては｢露骨な表情｣｢露骨な描写｣｢露骨に嫌な顔｣｢露骨なやり方｣などがあり、他にも｢露骨すぎて笑った｣｢露骨なので怒る気も失せた｣｢見出しが露骨｣など実に多様です。
露骨の由来
｢露骨｣の由来は上記の通り戦死して骨が戦場に晒される事で、文献としては中国晋時代の歴史書｢晋書｣の｢成都王穎伝｣などに文言が記されています。
露骨の文章・例文
例文1.深夜コンビニで買い物をしてレジに行ったら、バンドマン風なやさ男の店員が露骨にやる気がない態度をしたので、思わずポケットにあったギターピックを投げつけたくなったが我慢した。
例文2.某政治家は何をいい気になっているのか、毎回露骨にマスコミ批判をして偉そうだが、それが国の御姫様にまで感染し得意気にマスコミ批判するが、それなら肝心の婿殿の金銭疑惑に答えても良いのではと感じた。
例文3.上司は酒の席になると露骨に下ネタを披露するが、なぜか段々と幼児的な方向に傾き、ああこの人はそっちの性癖なんだと思ったが、下手に反論すると仕事がやり辛くなるので耐えるしかない今日この頃。
例文4.夏休み明けで大学に登校したら、明らかにクリニック通いで顔が変わってしまった人が何人もいてそれは明らかに露骨だろうと思ったが、気付けば童顔一重なオリジナルアジア系連中は全員が自分の周りに集まり、欧米アニメ風に進化した人達とは巨大な壁が立ちはだかってしまった。
例文5.職場は恋愛フリーなので、仕事中でも露骨な態度をしている恋人同士もいるが、アニメ愛好家で二次元世界で生きている私を蔑むように見るのは止めてほしいが声優の物真似声で注意しても効果がないと分かっている。
日常生活での｢露骨｣を使った例文となります。
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露骨の会話例
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今日のランチはいつもの喫茶店に行ったんだけど、マスターは相変わらず露骨な人だよ。
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どうして？
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俺が店に入った時と、お気に入りの常連客が入って来た時は明らかに歓迎ムードが違うからね。心なしかコーヒーの量も少ない気がするし、ランチも少し冷めている。
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そうかなー。私の時は無料で大盛にしてくれたり、おかず一品サービスしてくれるよ。あっ、やっぱり露骨だね。
職場近くの喫茶店のマスターについて、同僚が会話を繰り広げています。
露骨の類義語
｢露骨｣の類義語には、｢丸出し｣｢あからさま｣｢赤裸々｣｢遠慮なし｣｢配慮しない｣などの言葉が挙げられます。
露骨の対義語
｢露骨｣の対義語には、｢婉曲｣｢遠まわし｣｢間接的｣などの言葉が挙げられます。
露骨まとめ
｢露骨｣は通常は我慢するべき感情や態度などを隠さず出してしまう事です。大抵の場合は、自身がそのように振る舞うと相手に不快感を与え、逆にされてしまうと相手に不快感を覚えます。よって基本的にはネガティブな表現でありそんな感情に対して用いますが、直接相手に申し出る事はなく心の中に留めて｢露骨な人｣と思うものです。