青写真(あおじゃしん)
「青写真」をそのまま青い写真と理解しても決して間違いではないですが、多くの場合では「計画を練る」などの意味で使われる言葉です。なぜ「青写真」が”計画”として使われるのか、その理由なども含めた解説となります。
青写真の意味とは
「青写真」の意味は以下の通りとなります。
(1)大凡の計画、計画段階、未来の構想、完成予想図。
(2)化学反応を利用した写真法や複写技術の一つ。
現在は一部の専門家以外では、「青写真」と聞くと(1)の意味を連想するものです。計画や構想などの同義として「青写真」が使われます。なぜ「青写真」がその様な意味で使われるようになったのかは、(2)が関係してきます。元々は鉄塩の化学反応による写真の複写技術で、「サイアノタイプ」や「日光写真」と呼ばれていました。「サイアノタイプ」は古典的な写真技法で、細かな現像法は割愛しますが、最終的にはこの方法を用いると、白い生地に青い画像が写るようになります。安価ながら正確にコピーするので、その技術は特に機械図面や建築図面の際に重宝され、そこから「青い図面」が時間経過によって「青写真」と呼ばれるようになりました。新しい建築物などは、人々に夢や希望を与えるので、そこから人生の将来設計や計画に対しても「青写真」という意味が含まれるようになりました。
青写真の由来
「青写真」の由来は、世界における写真技法の歴史でもあります。1835年にイギリスの写真技術の先駆者であるウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット氏によって、写真技法のネガポジ法が世界で初めて発明され、その後1842年にイギリスの数学者のジョン・ハーシェル氏が、青写真の元となる青地白線法を発明した。
青写真の文章・例文
例文1.彼女と将来の青写真を夢見ていたが、数カ月でフラれてしまった。
例文2.計画的な青写真を描ける人物が、将来成功する人だと思っている。
例文3.青写真を実現させるには、日々努力と精進するしかない。
例文4.青写真の起源となるのが、本当に写真技術だったとは知らなかった。
例文5.夢を挫折しても、その度に違う青写真を想像できるから人生は面白い。
将来や未来に対して希望を抱かせるのが「青写真」なので、ポジティブな例文が多くなります。
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青写真の会話例
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週末どこに出掛ける? 映画、それとも水族館にする?
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いつも誘ってくれるよね。今週は疲れたから、家でゆっくりしない?
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えーそれはダメだよ。週末デートをする青写真を描いているから。それに外に出た方が、面白いし二人の思い出になるでしょう。
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毎回お金がかかるデートをしたら勿体ないでしょう。私は無理して、頑張らなくても自然体で大丈夫だよ。第一、週末の青写真ばかりでなく、将来的な青写真なら二人にとって倹約が大事でしょう。
週末デートを「青写真」として楽しみにする男性と、さらに先の未来を「青写真」として描く女性の会話です。
青写真の類義語
「青写真」の類義語には、「未来図」「展望」などの言葉が挙げられます。
青写真まとめ
「青写真」は計画や未来の構想などを意味する言葉です。元となるのは、1835年頃からイギリスで発明された写真技術に関する方法で、白い生地に青い画像となる事から次第に「青写真」と呼ばれるようになります。当時は、機械や建築図面に多く用いられ、設計段階の図面である事から「青写真」には、計画や構想などの意味が持たれるようになりました。