音信不通(おんしんふつう)
音信不通。携帯電話が進化を遂げて、スマートフォンという片手で持てるパソコンのようなものが一般的になっている現代において、もはや知らない人はいないといっても過言ではないほどの言葉ではないでしょうか?
「連絡が繋がらなくなる」ことを表した言葉ですね。音信不通になるといったら間違いなくネガティブな場面である訳ですが、今回はそんな「音信不通」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
音信不通の意味
音信不通とは、「音信」という「いんしん」といった読み方もできる「手紙、訪れ、便り」といった意味を持つ言葉と、「不通」という「縁を切る、文通のやり取りを破棄すること、通じなくなること」といった意味を持つ二つの言葉によって成り立っている熟語となります。
「音」という文字が入っている関係もあり、携帯電話以外でこの言葉を使うような場面はそうそう思い浮かぶものではないかもしれませんね。
音信不通の由来
音信不通という言葉が最初に用いられたのは一説では1903年。元号では明治の36年に国木田独歩という日本の小説家が書いた作品である「非凡なる凡人」という小説の中で「正作の兄は十六の歳に家を飛び出し音信不通(オンシンフツウ)」という一文が登場し、この中でこのように用いられたことが始まりであり語源ではないかとされています。
音信不通の文章・例文
例文1.友人が音信不通になる。
例文2.音信不通だった友人から連絡が来た。
例文3.音信不通。あれからもう10年が経った。
例文4.彼はよく音信不通になる人だ。
例文5.携帯を無くしてしまい、多くの人から音信不通のあいだ何があったのかと心配されてしまった。
音信不通というものはどんな場面であれ不安で怖くなるものですよね。
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音信不通の会話例
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佐藤さん最近鈴木さんと連絡が付かなくて音信不通なんです。
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それは非常に心配ですね。私からも連絡かけてみます。
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お願いします。実は会社のとある案件の必要経費を彼持っているんです。
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それはちょっと青ざめますね。
アルバイトなどであれば最悪いいかもしれませんが、会社の経費を管理している人が音信不通になるというのは非常に恐ろしい状況であると言えますよね。
音信不通の類義語
音信不通の類義語としては、「音沙汰がない(おとさたがない)」、「疎遠になった(そえんになった)」などが挙げられます。
音信不通まとめ
大切な人であったり、責任ある仕事などを任せている人であればあるほど、音信不通になるというのは非常に恐ろしいものですよね。何かに巻き込まれた可能性もあり、故意的にそうしている可能性もあり。
特に有名人になるとその音信不通になったこと自体がニュースで取り上げられるなど、社会的な問題になるケースもあるものです。
体調を崩したり事故に巻き込まれた訳ではないかぎり、心配してくれる人を心配させてしまうようなことは絶対にしてはいけないものですよね。