「須臾」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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須臾(しゅゆ)

「須臾」とは「暫くの間・僅かな時間・一瞬などの意味で、ヒンドゥー教を由来とする古語」です。日本語とは中国の漢字(漢詩)をベースにして独自発展を遂げましたが、では中国語の起源となると諸説ありますが古代インド・ヨーロッパ語とも言われています。インドは仏教やヒンドゥー教の始まりの地ともされるので信ぴょう性は高そうですが、そんな時代や歴史と関係深い「須臾」の解説となります。

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須臾の意味とは

「須臾」の意味は以下の通りとなります。
 (1)暫くの間。僅かの間。瞬時。瞬間。
 (2)ヒンドゥー教の時間単位の音訳となる漢語であり、また非常に小さい数単位「1000兆分の1」である事が転じて、暫くの間や少しの暇などの事。
 (3)「すゆ」とも読む。
「須臾」は元々は古代インドのヒンドゥー教の時間単位とされる「muhurta」の音訳「牟呼栗多」(むこりた)の訳となる漢語が「須臾」で、その後は漢字文化圏である中国を中心とした東アジアでは時間単位として導入されました。これを踏まえた上で、現在の意味は僅かな時間・暫くの間といったほんの少しの短時間を表す言葉となっています。要するに、それぐらいの極僅かな時間であり、状況によって一瞬からもう少し長い場合もありますが、それらをまとめて短時間として「須臾」となります。使い方としては、現在において短時間を無理やり「須臾」とするのは非常に稀ですが、敢えて趣や雰囲気を感じさせる際に使うケースはあり、例えば昔の時代背景を感じさせたい場合や自然美や景観、そして短い時間であったとより強調したい場合などです。

須臾の由来

「須臾」の由来は上記の通り古代インドのヒンドゥー教の時間単位で、文献としては奈良時代に東大寺写経所で作成された文書群「正倉院文書」(748年)などに文言が記されています。

須臾の文章・例文

例文1.老いてくると四季の移り変わりは年々須臾であると思えてならない。
例文2.まるで須臾のような一時だけ目が合っただけなのに、恋に落ちてしまった俺は相当単細胞なのだろう。
例文3.ニュースの最中、突然トラブルが起こったのか須臾な間はアナウンサーの音声が聞こえなくなった。
例文4.江戸時代など大昔は現在よりも呑気な生活をしていたと言われるが、一方では合戦などもあったので須臾な油断が命取りとなる危険も断然多かったはずである。
例文5.自宅での料理作りに嵌まっているが、魚を切ったり肉を焼いている時に感じる須臾な幸せを誰かと共有したいものだ。
様々な場での僅かな時間として「須臾」を使った例文です。

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須臾の会話例

  • この景色最高だよ。やっぱり無理してでもドライブに来て良かったよね。

  • 本当…。ありがとうね。落ち込んでいる私の為に。

  • いいって。俺は落ち込んでいる君は見たくないんだ。それが須臾な間だったとしても。

  • 真顔でそんな事言わないでよ。でもお陰で元気が出てきたよ。

落ち込んでいる彼女を励まそうとドライブデートにやってきた恋人同士の会話です。

須臾の類義語

「須臾」の類義語には、「一瞬」「短時間」「寸隙」「寸暇」などの言葉が挙げられます。

須臾の対義語

「須臾」の対義語には、「永世」「永劫」「永遠」「恒久」「長時間」「不朽」などの言葉が挙げられます。

須臾まとめ

「須臾」は僅かな時間・暫くの間・一瞬といった意味を持つ言葉です。そして現在では滅多に使われない古代インドのヒンドゥー教をルーツとする漢語・古語なので敢えて使う機会は少ないものですが、歴史小説などでは登場しますし、趣などを感じさせる際にも使われます。ですから、そんな雰囲気を大事にする言葉として認識をしておいて下さい。

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