「頭を撥ねる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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頭を撥ねる(あたまをはねる)

「頭を撥ねる」とは「人が稼いだ利益の一部を自分のものにする事」です。少々強引な表現なら何かしらの条件などを理由にして相手の利益を掠めとってしまう行為なので、時にはそれが切っ掛けで騒動に発展する事もあります。例えば戦争の歴史なども詰まる所は「頭を撥ねる側」と「撥ねられる側」が起こす対立によるものとも受け取れます。

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頭を撥ねるの意味とは

「頭を撥ねる」の意味は以下の通りとなります。
 (1)他人の利益を掠め取る。相手の取り分から一部を自分のものにする事。
 (2)昔の米を輸送する際の税金である「上米」が転じて、上前を掠め取ったりピンハネする事。
江戸時代に米などを輸送する際の税金であり、仕事をした際の代金の一部を仲介者が取る事や手数料の事が「上米」(うわまい)で、それが変化して「上前」(うわまえ)とも言われるようになり相手の利益を掠め取るのを「上前を撥ねる」となります。さらに変化して興行師などの間で何かと使われていた用語”頭”から「頭を撥ねる」になりました。ですから、「上米」だけや「上前を撥ねる」も「頭を撥ねる」と同義になります。要するに相手が稼いだ金額から半ば強引に搾取するピンハネ行為が「頭を撥ねる」で、理不尽なこのやり方には取られた方が不満を覚えるので、あまりにもピンハネ率が高くなると対立の原因となります。

頭を撥ねるの由来

上記したように元は江戸時代に誕生した米輸送税である「上米」が由来ですが、”頭”は興行師用語という側面もあり、興行側が演者の利子などを天引きする意味もあった「頭を張る」から派生して「頭を撥ねる」になったとされています。

頭を撥ねるの文章・例文

例文1.株やFXの証券会社は頭を撥ねる商売なはずなのに、時々勝ちまくる個人には口座を凍結させる手段を取るのだから萎えてしまい取引する気が失せる。
例文2.長年保守政権を大バックアップしていた結果が増税社会という血も涙もない掌返しをするのだから、いったいどれだけ国民の頭を撥ねれば満足するのだろうか政治家と官僚達という人々は。
例文3.日本政府が国民から頭を撥ねたお金の一部はアメリカに渡され、さらにその一部が代議士の懐に収まるというシステムに疑問の声を上げると、非国民扱いされるのだから笑える。
例文4.頭を撥ねるやり口を模索していた結果、マルチ商法に行き着いた。
例文5.まともに働くよりも頭を撥ねる方が楽だと気が付いてしまった。
「頭を撥ねる」を使った例文となります。

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頭を撥ねるの会話例

  • そろそろ転職を考えないと…。

  • 運転が好きだったよね。それならタクシー運転手なんてどうなの?

  • ダメだよ。あれは頭を撥ねる商売だから、会社が儲かるだけで運転手は酷使されるだけじゃん。

  • そんな難癖をつけないで、やるだけやってみなさいよ。

仕事探しをしている知人にアドバイスを送るという内容です。

頭を撥ねるの類義語

「頭を撥ねる」の類義語には、「上前を撥ねる」「掠りを取る」「頭を割る」「搾取」「吸い取る」などの言葉が挙げられます。

頭を撥ねるの対義語

「頭を撥ねる」の対義語には、「上乗せ」「割り増し」「嵩上げ」などの言葉が挙げられます。

頭を撥ねるまとめ

「頭を撥ねる」は相手の利益から一部を自分のものにする事です。強い立場が弱者から理由を付けて奪い取るので、ピンハネや利ざやに搾取するなども非常に近い意味合いがあります。

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